世界最大規模のトレントサイトとして、多くのユーザーを集めていたNyaa Torrents(ニャー・トレンツ)。ここが閉鎖されてから、代わりのサイトを探している人もいるでしょう。
僕自身はトレントサイトを使っていないのですが、Nyaa Torrentsの代わりのサイトについては興味があったため、調べてみました。ここでは、その結果見つかった20のサイトを紹介します。
ただし、トレントサイトは使った時点でほぼ全員が違法になるというサイトなので、利用は一切おすすめしません。代わりにおすすめできるサイトを2つ紹介します。
この記事を読んでいただくことで、より安全にアニメや漫画などのコンテンツを、無料で楽しめるようになるでしょう。
この記事の要点
まず「Nyaa Torrentsとはどんなサイトか」を簡単に説明します。特に「トレントサイトとは何か」を、やや掘り下げて説明します。理由は、トレントサイトは通常の海賊版と違って、仕組み上「使ったら必ず犯罪者になってしまう」ためです。
という点も含めて、Nyaa Torrentsとは何かを説明します。
Nyaa Torrentsはアニメ中心の海賊版サイトで、この分野では世界最大の規模で運営されていました。これは下の英語版Wikipediaの説明でわかります。
Nyaa Torrents(猫の鳴き声のための日本の擬音語にちなんで名付けられた)は、東アジア(日本語、中国語、韓国語)メディアに焦点を当てたBitTorrentウェブサイトです。これは、最大の公共アニメ専用トレントインデックスの 1つです。
Nyaa Torrentsは、わかりやすくいうと「海賊版サイト」です。しかし、正確には海賊版の「トレント」サイトです。
これは、簡単にいうと利用者がお互いにファイルデータを提供し合うサイトです。
まず、動画などのファイルはすべて「データ」のかたまりです。たとえば、下は「キングダム」のアニメの一場面です。
この画像がパソコンやスマホで開けるのは「文字コードによるデータ」があるためです。実際にコードを開いたものが下です。
僕は画像のコードを開けるソフトを持っていないので文字化けしましたが、実際には文字化けしないで数字やアルファベットなどが並んでいます。
何にしても、画像も動画もすべてこのような膨大なデータの塊なのです。
数字は例え話ですが、たとえば1つの動画が100の部品(100のコード)で出来ていたとします。そして、この部品は一遍に集めなくていいのです。
バラバラで集めても、最終的に「全部集まれば」動画が見られるようになるんですね。
普通、動画をダウンロードするときは、この「100の部品」を「1つのサイトから」ダウンロードします。画像でもPDFファイルでも、何かをダウンロードするときは、ほとんどそうします。
しかし、最終的に100の部品が集まればいいなら、1つのサイトからDLする必要はないのです。
このように100人の人から部品を集めれば、人気の動画であっても、重くならずにダウンロードできるのです。
もちろん「ジャクソンが持っている部品にアクセスが集中している」という場合は、彼の部品だけは遅くなります。しかし、その場合は、No.1の部品だけ別人からのDLに切り替えればいいのです(たとえば、フランスのミシェルなど)。
全員が「ファイルを落とす人」であると同時に「ファイル提供者」にもなる
トレントサイトは、上の説明のように世界中から人が集まって、ファイルを落とすだけでなく「自らファイルを提供する」のです。
このように、全員が「サイト運営者&ファイル提供者」になって、自主的にファイル交換の場をつくるのが、トレントサイトなのです。下のGIFアニメのように、メインのサイト(Nyaa Torrentsなど)にほとんど負荷をかけず、各自のパソコンが縦横無尽にファイルをやり取りしているのです。
ここまで説明してきたトレントサイトの仕組みからいって、誰もが必ず「アップロードする人」になります。「見てるだけ」「ダウンロードするだけ」ということはないのです。
違法コンテンツのダウンロードは犯罪ですが、現状ではアップロードほど重い罪にはなりません(逮捕者もほぼ出ていません)。
しかし、アップロードによる逮捕者は、漫画村の星野ロミをはじめ、多数出ています。そして、トレントサイトを利用してこの「アップローダー」になれば、逮捕される確率が一気に上がるのです。
Nyaa Torrentsを含め「トレントの仕組みはよく知らないけど、便利なので使っている」という人もいるでしょう。「知ってて使う」のも当然NGですが、知らないで使うのも危険です。「普通の違法ダウンロードよりさらに重い犯罪をおかしている」という自覚がないわけですから。
Nyaa Torrentsも含め、トレントサイトとはすべてこのように「使うだけで違法」なサイトです。そのため、ダウンロードするしないに関係なく「とにかく使わない」ようにしてください。
Nyaa Torrentsには、7つのミラーサイトがあります。それぞれ内容が少しずつ異なっているため、その違いと合わせて7つのサイトを紹介していきます。
「Nyaa.si」は、Nyaa Torrentsの実質的な後継サイトです。特徴を箇条書きすると下のようになります。
カテゴリーは、上で書いたものも含めて一覧にすると、下の通りです。
上記のように、トレントサイトのユーザーから需要があるファイルの種類は、すべて揃っています。
ソフトウェアはどんなものがアップされている?
上の段落で書いたカテゴリの一覧の中で「ソフトウェア」のみ、内容のイメージが湧かない人もいるでしょう。これは、上の画像を拡大していただくと、何となくイメージが掴めるかと思います。
文字で書き出すと、たとえば下のようなものがアップされています。
この一覧を見て「これはやばいだろ…」と思った人も多いかと思います。さすがにWordやEXCELはありませんが、筆まめや一太郎はかなりメジャーなソフトです。
また、ATOKも日本語変換のソフトではGoogleなどとトップシェアを争っているもので、その辞書の有料版が配布されているわけですが、これもやはり危険です。
ボーカロイドについては、言うまでもなく「初音ミク」などのものです。最近は声の種類が増えており、その様々な声がアップされています。
ソフトウェアのダウンロードは絶対にしないように!
漫画やアニメでもDLは違法なので厳禁ですが、ソフトウェアだけは本当に、絶対にしないようにしてください。理由は下の通りです。
このように多くの理由がありますが、「何となくソフトの方がやばそう」というのは、感覚的にもわかるでしょう。作品の違法ダウンロードも犯罪ですが、まだ逮捕者は出ていません。しかし「ソフトは逮捕される確率がかなり高い」ため、絶対にDLしないようにしてください。
(一応、違法サイトの実情を知りたい研究者・ジャーナリストの方などのために、URLだけを掲載しておきます)
「Nyaa Sukebei」は、タイトルからもわかる通り、成人向けのサイトです。「Nyaa.si」から成人向けのコンテンツだけを集めています。
カテゴリは、最初に「Art」と「Real Life」に大別されています。これは、日本語でいうと「三次元・二次元」ということです。
三次元の方にはアニメや漫画はもちろん「同人誌」のカテゴリもあります。その他のカテゴリ分けはおおよそ「Nyaa.si」と同じです。違いはソフトウェアと音楽がない程度です。
広告は控えめだが、Nyaa.si以上に危険なので注意
Nyaa Sukebeiでは、アダルト系のバナー広告が2つ表示されます。上に出したキャプチャ画像ではカットしていますが、実際にはアダルトビデオの映像がGIFで再生されるような、少々刺激の強い広告が流れます。
刺激は強めですが「バンバン広告を貼りまくる」というサイトではないため、その点では控え目といえます。しかし、そもそもNyaa.si自体が危険な上に、そのアダルト版ということでさらに危険というのは言うまでもありません。
もともと、アダルト系は被害を受けても人に言いづらいため、ワンクリック詐欺などの被害が発生しやすいものです。そこに加えて「著作権違反」を利用者が自らおかしていたわけですから、誰も同情はしてくれないでしょう。
このような理由から、運営者もウィルスなどを仕込む可能性が高いといえるため、くれぐれも利用しないようにしてください(これも報道・研究目的の方のために、アドレスを貼っておきます)。
「Nyaa Pantsu」は、Nyaa.siの日本語版です。作品タイトルは英語のままのものも多くあります。しかし、サイトメニューなどはすべて日本語になっています。
たとえばカテゴリでは、本家で「Adult」となっていたものが、こちらでは「えっち」となっています。また「よくある質問」の中身の文章も、完璧な日本語で書かれています。「えっちぃのは~」というスラングを使った注意書きも書かれており、おそらくこのサイト運営には、何らかの形で日本人の方が関わっていると思われます。
コンテンツ数は、本家と比較すると圧倒的似少なくなっています。たとえば2019年9月17日の16時30分の時点で、同日にアップされた作品数を数えると、それぞれ下のようになっています。
Nyaa Pantsu |
31本 |
Nyaa.Si |
139本 |
このように、約108本の差があります。パーセンテージでいうと、本家のおおよそ4分の1ということです。
大分差がありますが、他サイトによる紹介を読むと、2019年の序盤は「10倍くらいの差があった」とのことです。それと比較すると、現在は大分差が縮まっています。今後はさらに差が縮まる(ニャーパンツの作品数が増える)かもしれません。
「Nyaa Pantsu Sukebei」は、ニャーパンツのアダルト版です。つまり「アダルト&日本語」のNyaa Torrentsです。
アダルト限定でありながら、全ジャンルを扱っているニャーパンツよりもコンテンツ数が多くなっています。「ニャーパンツには作品をアップせず、こちらのみにアップしている」という投稿者が多いためです。
なぜそのような投稿をするのか
これは、危険なアダルトリンクに誘導するためと思われます。先ほど出したトップページのキャプチャ画像で、ページの最上部に下のような警告文が書かれていました。
過度の広告とマルウェアのあるサイトからのリンクを使用することは禁止されています。(中略)不正なリンクを使用し続けるとアカウントが永久に禁止されますので、必ずアカウントの警告を確認してください。
普通の漫画などのコンテンツには、こうした違法なリンクは貼りにくいものです。アダルトのように「被害者が被害を申告しにくいサイト」の方が貼りやすいため、こちらの「スケベイ版」のみに、作品を多数違法アップロードしているということでしょう。
アニメや漫画より、実写ビデオが多い
コンテンツの内容については、アニメや漫画より実写の映像が多いという印象です。ただ、どのようなジャンルにしてても、違法サイトの運営者が警告を出すくらい、違法な投稿者たちが投稿しているということで、極めて危険なコンテンツといえます。
他のサイトも同じですが、くれぐれも「Nyaa Pantsu Sukebei」のコンテンツは、閲覧もダウンロードもしないようにしてください。
「Nyaa Rip」は、Nyaa Sukebeiの「劣化版」というとわかりやすいでしょう。つまり、Nyaa.siの「アダルト版」かつ「劣化版」ということです。
劣化版というと言い過ぎと思われるかもしれませんが、そういうのが一番わかりやすいほどコンテンツが少ない状態です。また、デザインなども他サイトと何も変わらず「何のために別のサイトにしたのかわからない」という状態です。
完全なコピーではないため「保存用」あるいは「アクセス分散用」ということでもなく、本当に「謎」のサイトです。ただ、それなりの理由があって運営者もサーバー代などを負担しているはずなので、何らかの意味があるのだと思われます。
何にしても、利用者がわざわざここにアクセスする意味は特にないといえます(もともと違法サイトなのでアクセスすべきではありませんが)。
これは、上の「Nyaa Rip」のコピー版です。「nyaa.rip」というドメインに、サブドメインとして「new.nyaa.rip」というURLで開設されているのですが、わざわざサブドメインにした理由がわからないという状態です。
そのサブドメインにアクセスしたら、本家に転送されるというならわかるのですが、転送もされません。元サイトにさらに謎を追加したようなサイトですが、一応下のようなURLになります。
これも上の「New Nyaa Rip」と同じく、Nyaa Ripを完全にコピーしたものです。転送されずに「sukebei.nyaa.rip」という独自のURLを持っています。
まったく同じ内容である以上、あえてアクセスする意味もないのですが、今後別の内容になる可能性もあるため、URLを下記のとおり紹介しておきます。
Nyaa Torrentsの代わりとなるトレントサイトは多数あります。ここでは、特にメジャーな13サイトを紹介します。
limetorrents.cc(ライムトレンツ)は、映画・テレビ・音楽・ゲームなど、あらゆるジャンルのファイルを扱っているトレントサイトです。違法サイトではありますが、下の点で利便性は高いといえます。
2つ目のSeed(シード)・Leech(リーチ)の意味を簡単に説明します。
トレントサイトのシード&リーチとは?
簡単にいうと、下のような意味です。
シード |
大元のコンピューター。ファイルの一部ではなく、全部を提供している |
リーチ |
ユーザー。ファイルの一部をダウンロードしつつ、それを全体に対して提供している |
トレントサイトの仕組みを理解していれば、上の説明でそれぞれの意味をイメージできるかと思います。さらに補足の説明を箇条書きします。
2つ目について補足すると、通常「ダウンロードする人が増えると、速度が遅くなる」ものです。しかし、トレントでは逆に「DLする人が増えるほど、速度が上がる」のです。「ファイルの一部を提供する人」が、それだけ増えるためです。「真骨頂」というのは、そのような意味です。
katcr.co(キックアス・トレント)は、世界最大規模を誇ったトレントサイト「Kickass Torrents」(KAT)の後継版です。前サイトは運営者が逮捕され閉鎖されたのですが、逮捕されていない運営チームが再結集し復活させたとされています。
「katcr」というアルファベットは「kat」が「Kick Ass Torrent」の略です。「cr」については、何の略かわかりません。国名でいうと、コスタリカかチェコ共和国となります。
「.co」はコロンビアを意味するドメインですが、現在では「.com」とほぼ同じ扱いで、どこの国でも自由に使えるドメインです。そのため、おそらくコスタリカかチェコにサーバーがあるのだと思われます。
全盛期は楽天に匹敵するアクセスを誇った
「katcr」は、全盛期には楽天の公式サイトと同等のアクセスを誇っていました(楽天市場や楽天銀行などすべて合わせるか、楽天市場だけかは不明)。
これだけでも世界トップレベルのトレントサイトだったことがわかりますが、閉鎖のダメージにより、今はそれほどの勢いがありません(もちろん良いことですが)。
全盛期ほどの勢いはなくなったものの、更新頻度・コンテンツ数・ダウンロード速度などは今でもトップクラスで、多くのユーザーに愛用されています。
先に説明した「KAT」が閉鎖されたあと、世界トップのトレントサイトとなったのが、この「The Piratebay」(ザ・パイレート・ベイ)です。月間アクセス数は約10億PVで、世界のすべてのWEBサイトの中でもトップレベルに入ります。
それほどの最大手サイトですが、マイニングウィルスを仕込んでいたことが報道され、現在では利用者がやや減少しています。マイニングウィルスとは「仮想通貨のマイニング作業を、ユーザーのパソコンやスマホに勝手にやらせる」ものです。通信量が一気に消費される、端末の動作が重くなる、寿命が短くなるなど多くのマイナスがあります。
このようなウィルスを仕込むサイトであるため、大手であろうとまったくおすすめはできません。
Leopard-raws(レオパード・ローズ)は、日本アニメ専門の違法共有サイトです。「Nyaa Torrents」と同じく、ワンクリックで簡単に動画をダウンロードできてしまいます。
特徴としては、サイトの一部が日本語に対応していることにあります。サイト右上に国旗のマークがあり、言語を選択できるようになっていますが、英語・中国語・日本語の3カ国語に対応しています。
日本語も選べるものの、作品の検索は英語でしかできないというシステムになっています。日本語タイトルでアップロードされているアニメでも、英語(ローマ字)でなければ検索できません。この点のみ最初にとまどいやすいところですが、知っていれば何も問題ないでしょう。
アニメに特化したサイトですが、Nyaa Torrentsでも「アニメだけを目的に利用していた」という人には、このLeopard-RawsもNyaa Torrentsの代わりになるサイトといえるでしょう。
Anidex(アニデックス)は、アニメがメインのトレントサイトです。特徴は戦隊モノ・ライトノベルが多いことです。
これはカテゴリ分けを見てもわかります。Anidexのカテゴリは、トップから順に下記のようになっています。
総合・アニメという順番は他サイトでもよくありますが、3番目に「戦隊モノ」が入るのは、おそらくAnidexくらいでしょう。具体的には下のような作品がアップされています。
ごく一部のみを抜粋しましたが、ウルトラマンでいえば「エース・タロウ」など、歴代作品も一通り揃っています。特に月光仮面や超人バロンなど、高度成長期のヒーロー物までアップされているというのは、特筆すべき点です。
これらをリアルタイムで見ていた人は、今60代~70代になっているはずですが、その年代の方で、トレントサイトを使っている方もおそらく見えるのでしょう(エンジニアだった方などは、若者よりもむしろパソコンに強いので)。
また、戦隊モノに次いでラノベが4番目のカテゴリに入っている点も、Anidexの大きな特徴といえるでしょう。
Torrent Downloads(トレント・ダウンロード)は、総合的なコンテンツを扱うトレンドサイトです。シードやリーチの数を一覧できる点など、先に紹介した「Limetorrent」と非常によく似ています。
以前は古い作品が多かったようですが、現在は新作が多数アップされています。上の画像に含まれているタイトルを見ても、下のように最新の映画が含まれています。
また、古い作品については「10年以上前の作品などもある」と、他サイトのレビューに書かれています。これも、人によってはむしろメリットとなるでしょう。他のトレントサイトにない古い作品を入手できるからです(ただし、DLは違法です)。
Tokyotoshokan(東京図書館)は、日本のコンテンツが総合的にアップされているトレントサイトです。月間アクセス数は約1800万PVで、その約4割が日本人によるアクセスという「英語のトレントサイトの中でも、特に日本人向けのサイト」という点に特徴があります。
コンテンツの特徴は特にありませんが、日本語検索への対応が充実している点が便利といえます。
TORLOCK(トロック)は、中堅どころの総合トレントサイトです。他のトレントサイトとの違いとしては「e-Book」のコンテンツが比較的多い点です。つまり、電子書籍が多めにアップされています。
2019年9月19日時点で、最新のコンテンツを一部抜き出すと下の通りです。
すべて英語圏の書籍であり、タイトルを見てもわかる日本人はいないと思います(僕もわかりません)。英語の電子書籍を多く読みたい人には便利かもしれませんが、一般の日本人にはあまり縁がないといえるでしょう(もちろん、書籍のダウンロードも違法です)。
Anime-Sharing(アニメ・シェアリング)は、名前通りアニメ・漫画に特化したトレントサイトです。以前は成人向けのアニメが多かったようですが、今はノーマルな作品が多くなっています。
上の画像に登場しているタイトルを一部抜き出すだけでも、それがわかります。
メジャーな作品が少々少ないですが、キン肉マンは誰でもわかるでしょう。また、タイトルからも「ラノベ系」であり、アダルト系ではないことがわかるかと思います。
ノーマル系に転換した理由はわかりませんが、このような「玄人向け」の作品を探している人には適したトレントサイトかもしれません(利用は厳禁ですが)。
AniRena Torrent Tracker(アニレナ・トレント・トラッカー)は、アニメを中心としたトレントサイトです。以前は「Anirena」というもっと短い名前で運営されていました。
(おそらく、名前に「トレント」「トラッカー」などのキーワードがあった方が、検索でヒットしやすいため、変更したのだと思われます)
コンテンツ数はまだ少ないものの、最新の作品が多く揃っているのが特徴です。そのため、他サイトで目当ての最新作が見つからなかったときなどにチェックするユーザーが多くなっています。
torrent-download.ch(トレント・ダウンロード・チャイナ)は、中国で運営されているトレントサイトです。「中国」という点以外に特徴はなく、他の総合系トレントサイトのミラーのようなものです。
一昔の中国は「パクリ」しかできないと各業界で揶揄されていましたが、そんな昔の中国を彷彿されるサイトです。中国からアクセスする分には、サーバーとの距離が近い分ダウンロードが早くなるため、有利と考えられます。
kickass2.biz(キック・アス2)は、名前からもわかるとおり、「katcr.co」のミラーサイトです。コンテンツに際立った特徴はなく、トレントユーザーの間でも「特に使う意味はない」とされています。
「IPアドレスを隠すサービス」を売るためのサイト
他サイトのレビューでも「広告がうざい」と書かれていますが、上の画像のものです。「トレントをダウンロードしようとしていますか?今のIPアドレスを使ってDLすると、トラブルになりますよ?」と英語で書かれています。
上の画像では隠しましたが、実際に自分のIPアドレスが上部に表示されています。「お前のIPアドレスがばれているぞ」というメッセージですね。
こうやって脅しをかけてサービスを契約させようというよくあるパターンですが、このサービスを売るために、わざわざミラーサイトを作ったと考えていいでしょう。
悪質なトレントサイトの中でもひときわ悪質なので、アクセス自体しないことをおすすめします。
TORRENT FUNK(トレントファンク)は、ここ数年で人気が上昇しているトレントサイトの1つです。しかし、他サイトと比べて大きなメリットはありません。
上の画像を見てもわかる通り、トップページからいきなり「IPアドレスを隠すサービス」(VPN)の宣伝が入っています。それも、赤文字で大きく「注意!VPNなしでのダウンロードは危険です!」と強めに書かれており、わざわざ訪問者のIPアドレスまで晒してくれています。
このように訪問者を脅してサービスを売るタイプのサイトで良質なものはないので、このTORRENT FUNKも、Nyaa Torrentsの代わりとしてはおすすめできません。
まとめ
Nyaa Torrentsの代わりのサイトに限らず、トレントサイトはその仕組み上、逮捕される確率が格段に上がるものです。このように危険なサイトを使うことはすぐにやめ、当記事で紹介したように合法かつ一定期間無料で楽しめるサイトを利用するようにしてください。
「其れこそ私が欲しいソフトだ」と思わせるようなソフトをお勧めします。目指せ、あらゆるジャンルの素晴らしいソフトを発掘することを。「其れこそ私が欲しいソフトだ」と思わせるようなソフトのレビューを更新し続けています。