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DVD・ブルーレイなど、新しい記録媒体が登場するにつれて、一般ユーザーがディスクのデータをPCなどの媒体に取り込むのは難しくなりました。そのような中でも、DVD Decrypterはいわゆるリッピング技術の向上と深く関係するフリーウェアとして、多数の愛用者がいるものと推察されます。
2022年現在、製作者の側で開発が中止されていることから、ブルーレイドライブなど新しい規格には対応していないため、使いどころが難しいフリーウェアとなっています。しかし、自作DVD等を気軽にリッピングしたいというニーズも少なからず存在していることから、今なおユーザーが多いのも事実です。
この記事では、DVD Decrypterのダウンロード方法・使い方・日本語化など、利用に関する疑問点について解消できる情報を集めました。
Windows10でのユーザーもいることから、最近になってDVD Decrypterの存在を知った人にとっても、参考になる情報があるはずです。
DVD Decrypterをリアルタイムで知らない人も多いと思いますので、まずはDVD Decrypterというフリーウェアがどのような機能を備えているのか、かんたんにご紹介します。
古いツールのように感じられるかもしれませんが、現在でも利用価値の高いフリーウェアのため、ダウンロードできれば役立つ可能性は十分あります。
市販されているDVDは、アクセスコントロール・コピー防止技術等が搭載されていて、基本的に自力でコピーができない仕様になっています。
DVD Decrypter(ディーブイディー・デクリプター)は、そのようなDVDのリッピングを可能にするフリーウェアで、お気に入りのDVDコンテンツを自宅のPCにデータとして保存できるようにするものです。
具体的には、多くのDVD-Videoソフトに採用されているコピーガードのCSSや、マクロビジョン方式などが該当します。
DVD Decrypterに限った話ではありませんが、メーカー側はこういったリッピングツール・ソフトによるDVDの不正コピーを防ごうと、新たなコピー技術を導入せざるを得ませんでした。
ただ、現代では、DVD DecrypterでコピーできるDVDの種類は少なくなっています。
その背景には、大手メーカーの圧力が関係していると言われています。
DVD Decrypterの開発は、2005年頃を境に停止されています。理由は憶測の範囲を出ませんが、一例として「製作者がコピー防止技術を持つマクロビジョンから圧力を受けた」といった推測がささやかれています。
実際にDVD Decrypterを触ってみると、設定画面の中に「マクロビジョン保護を除去」という項目が見つかるため、ある意味では「あからさまにマクロビジョンの技術を除去する目的で作られた」と誤解されてもおかしくありません。
ともかく、何らかの理由によって、DVD Decrypterは進化の流れを止めてしまいました。
ただ、DVD Decrypterそのものが化石となってしまったわけではなく、ダウンロードしようと思えばサイトは見つかります。
DVD Decrypterは、製作者の手こそ離れたものの、今なおニーズがあるフリーウェアなのです。
DVD Decrypterが人気を維持していることの証拠として、DVD DecrypterをWindows10で利用しているユーザーがいる点があげられます。
Webリサーチをかけると、実際にダウンロードからインストールまで試してみて、日本語化まで問題なくできたという報告を見かけます。そのため、まずはOSのバージョンにかかわらず、インストールできるかどうか試してみてもよいのかもしれません。
自作DVDのバックアップなど、様々な場面で活用できる優秀なフリーウェアであることに違いはありませんから、今までDVD Decrypterを使い続けてきたユーザーならあきらめないのも一手です。
これから始めてDVD Decrypterをダウンロードする人も、PCを新しく購入したのでダウンロードを検討している人も、具体的な方法を知らなければダウンロードできません。
続いては、DVD Decrypterのダウンロード方法について解説します。
DVD Decrypterの製作者が開発を中止している都合上、いわゆる公式サイトなどでのダウンロードは難しいと考えた方が賢明です。そこで、スタート段階として、まずはDVD Decrypterのダウンロードができるサイトを探すことが必要です。
リサーチして、比較的すぐに見つかるサイトの一つとしては、以下が有名です。
https://dvd-decrypter.jp.uptodown.com/windows
URLリンクからサイトに入り、青色の「最新バージョン」と書かれたボタンをクリックしたら、次の画面で緑色の「ダウンロード」のボタンをクリックします。
すると、zipファイルが保存されるので、問題がなければ展開してデスクトップ等に保存しましょう。
保存(ダウンロード)が完了したら、次にDVD Decrypterのインストールへと進んでいきます。
① 先ほどの手順でフォルダを展開したら、展開先フォルダ内にある「SetupDVDDecrypter_3.5.4.0.exe」をダブルクリックして、ユーザーアカウント制御画面で「はい」を選択します。
その後のセットアップはすべて英語ですが、複雑な表記はありません。
不安な方は、必要に応じてGoogle翻訳をかけながら進んでいくと安心できるでしょう。
➁ 「Next」をクリックします。
③ 「Next」をクリックします。
④ 「Browse...」をクリックして、インストール先を指定してから、「Install」を押します。
⑤ インストールが始まります。英文のメッセージが表示されます。
Would you like DVD Decrypter to check if a newer version is available each time it loads? Please Note, you must be connected to the Internet in order for this check to work! |
こちらは要するに、新しいバージョンをチェックするかどうかを聞かれているので、右下の回答では「いいえ」を選べばOKです。
なぜなら先述の通り、DVD Decrypterの最新バージョンは更新されていない(他ユーザーが更新を行っている可能性も低い)からです。
⑥ インストールが無事完了したら、セットアップ画面の「Finish」をクリックして、起動画面を確認します。
DVD Decrypterのウインドウが開いたら、インストールは完了となります。
インストール時点では、DVD Decrypterの操作画面は英語表記のままです。英語が得意な方・リッピングに詳しい方なら、英語のままでも問題ないかもしれませんが、やはり日本語の環境で利用した方が分かりやすいでしょう。
【DVD Decrypterを日本語化する手順】
① 「DVD Decrypter 3.5.4.0 日本語化ファイル」をクリックして、DVD Decrypter 3.5.4.0の日本語化ファイルをダウンロードします。
➁ ダウンロードした「ddec3540_jp」ファイルを解凍します。展開フォルダ先にある「ddec3540_jp」アプリケーションをクリックします。
③ 表示された「ドキュメント」画面の下部にある「閉じる」ボタンを押します。
④ DVD Decrypter 3.5.4.0アップデータ(英語→日本語)メッセージが表示されます。「はい」をクリックします。
⑤ 「参考」をクリックして、DVD Decrypterのインストール先を指定します。デフォルトでは、[C:\Program Files (x86)\DVD Decrypter]にインストールされています。
⑥ DVD Decrypterの日本語化が始まります。完了したら、「閉じる」をクリックします。
DVD Decrypterは、比較的使いやすいフリーウェアですが、フリーウェア・リッピングツール等の利用経験が少ない人にとっては、何をどうすればよいのか分からないかもしれません。
そこで、以下に基本的な使い方や設定に関する注意点など、実際に利用する際に気を付けたいポイントをいくつかご紹介します。
まず、DVD Decrypterというフリーウェアは、設定次第で違法にDVDのコピーができてしまう、強力なツールであることを理解しておく必要があります。
現代の日本でそれを行ってしまうと、法律で裁かれてしまうおそれがありますから、最低限の対策として、以下の設定を行います。
① DVD Decrypterを立ち上げたら、メニューバーから「ツール」→「各種設定」をクリックする
② 一般タブを選択して「マクロビジョン保護を除去」のチェックを外し、リージョンコードを「2」に設定しておく
③ CSSタブを選択して、CSSクラック方法の項目を「なし」で選択する
上記の設定を行った上で、基本的な使い方を確認していきましょう。
基本的な使い方としては、DVDのコピー方法を覚えておけば問題ないでしょう。
① まずは、PCのドライブにDVDをセットして、DVD Decrypterを起動します。
➁ DVDが認識されたことを確認したら、右側リストのコピーしたいファイルを選択します。
③ 「出力先」の下にあるフォルダのアイコンをクリックします。その後、参照画面が開いたら、ファイルの保存先を選んで「OK」を押せば完了です。
ちなみに、出力形式を選びたい場合は、メニューバーの「モード」から選ぶことができます。
一般的に広く使われるのは「ISO/読み込み」なので、まずはこちらを選べば無難です。
メインとなる使い方ではありませんが、DVD Decrypterは音声だけの抽出もできます。
「IFOモード」を使う方法では、一例として、以下の手順で音声の抽出を行えます。
① 音声を抽出したいDVDをPCのドライブに入れ、DVD Decrypterを起動する
② メニューバーから「ツール」→「各種設定」の順に項目をクリック
③ IFOモードのタブを選び、ファイル分割の項目を「Chapterごと」に指定して「OK」をクリック
④ 戻った画面で、メニューバーから「モード」→「IFO」の順に項目をクリック
⑤ 画面右の「入力」タブを選び、抽出したいChapterを選ぶ
⑥ 「ストリーム処理」のタブを選び、末尾にEnglishとついている項目にチェックを入れる
※(日本製のDVDや日本語吹き替えを抽出する場合はJapaneseにチェックを入れる)
⑦ 希望の項目を選択した状態で、さらに下の「分離」を選び、左下の「▷」表示部分をクリック
DVD Decrypterを初めて使用した際、使い終わって終了させようとするとエラーが表示される場合があります。
このような状況を改善するには、以下の手順が有効な場合があります。
① デスクトップに作られたDVD Decrypterのアイコンを右クリックし、プロパティを選択する ② 互換性タブをクリックして、その中の「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックを入れる ※(OSのバージョンによっては「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックを入れる場合もある) ③ ユーザーアカウント制御の画面が表示されたら「はい」をクリック |
上記を試して問題がなくなったら、あとは引き続きDVD Decrypterを使用すればOKです。
DVD Decrypterの使用中やソフトを閉じる際に、対策を講じてもエラーが発生してしまった場合、他にどのような方法が考えられるでしょうか。
いくつかのアプローチが考えられますが、有力な方法の一つとしては、他のソフト・ツールを使う方法があげられます。
残念ながら、DVD Decrypterはフリーウェアのため、基本的に製作者側に問題を訴えることができません。
開発が中止されているので、不具合があっても修正されないことを前提として利用しなければならないからです。
よって、現在も利用しているユーザーがブログ等にアップした情報を頼りに、自分で設定を色々といじってみなければ、自宅の環境で問題が解決するかどうか分かりません。
フリーウェアをいじるのが楽しい人にとっては、そう面倒なことではないかもしれませんが、コンピュータに詳しくない人にとってはつらい時間が流れることでしょう。
もし、DVD Decrypterの取り扱いが難しそうだと感じたら、他のソフト・ツールを使うことで、問題が解決できる場合があります。
ただ、色々なソフト・ツールがある中で、複数を試すのは手間がかかりますし、粗悪品やウィルス感染のリスクも想定しなければなりません。
代替ツールを求めているなら、DVD Decrypterの代わりに「DVDFab DVDコピー」を試してみましょう。
非常に強力なツールで、以下の6種類のコピーモードを備えています。
無料体験期間もあり、体験期間中は3枚のディスクがコピーできます。
実際にコピーする場合は、以下のようなかんたんな操作でコピーが可能です。
※(デフォルトでは「メインムービー」)
以上、DVD Decrypterのダウンロード方法・使い方・日本語化などについて、概要や代替案も含めご紹介してきました。
DVD Decrypterは、現役で使えるフリーウェアではあるものの、やや使い方が難しかったり、違法コピーにならないような設定が面倒だったりする部分は否めません。
よりスピーディーにDVDを複製したいと考えているなら、新しい専用ツールを使用するとスムーズです。
「其れこそ私が欲しいソフトだ」と思わせるようなソフトをお勧めします。目指せ、あらゆるジャンルの素晴らしいソフトを発掘することを。「其れこそ私が欲しいソフトだ」と思わせるようなソフトのレビューを更新し続けています。