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メールは現代社会において、ビジネスやプライベートを問わず、人とのやり取りに利用する主なツールのひとつとなっています。メールは本文部分だけでなく、別途作成した文書や資料、画像などを添付して相手に送ることも多くあります。
このメールに添付されて送られてきたファイルを開けなくて困ってしまうことがまれにあります。その一例が「DATファイル」です。
ここでは、DATファイルはどういうファイルなのかと、メールに添付されてきたDATファイルを開けないときの解決方法をお伝えしていきます。
メールの送受信に使うソフトウェアはひとつではなく、様々なものが利用されています。送信側と受信側で異なるメールソフトを利用していることは珍しいことではありません。
ここで取り上げる「DATファイル」は、マイクロソフトのメールソフト、Outlookでメール送信時に自動生成されるファイル形式です。Outlookを使用している人がリッチテキスト方式でメールを作成して送信をしたときにDATファイルが自動でメールに添付されます。
メールの受信者もOutlookを使用している場合は、送信側で生成されたDATファイルは、受信側で自動変換されて問題なく表示されます。メール受信者の使っているメールソフトがOutlookではない場合は、「winmail.DAT」ファイルで表示されます。このファイルはダブルクリックで開くことのできないことがほとんどです。
また、「.DAT」はファイル全般に対して用いられることのある汎用の拡張子で、ファイルタイプ、アプリに関連付けされていません。ですから、ファイルタイプやアプリの種類にかかわらず使用される可能性があります。
同じDATファイルでもテキストファイルの時もあれば、バイナリファイル(画像、音声、動画、プログラムなど)の時もあります。
先ほども述べましたが、DATファイルは、ファイルをダブルクリックしても開けないケースがほとんどです。
DATファイルを開くためは、作成した時の形式でファイルを開くことが必要です。ファイルを開くアプリケーションを指定するか、適宜アプリケーションに対応した拡張子に変更する必要があります。
ただし、誤ったファイル形式で扱うとデータが破損する恐れがあります。DATファイルを開く方法を試す場合、念のためにバックアップを取っておいてから、試してみることをお勧めします。
オンラインメールサイトのGmailかYahoo!メールのアドレスを持っているのなら、Outlookから送られてきたメールに添付されている「winmail.DAT」ファイルをGmailかYahoo!メールに転送してみましょう。ブラウザ等からメールを開くと、扱うことのできる方式のファイルとなっています。
あるいは、ダウンロードをすると扱うことのできる方式のファイルになります。
この2つ以外のオンラインメールサイトでも、扱うことのできるファイル形式になるものがあるかもしれませんので、いざという時には一度試してみてください。
1. ダウンロードしたファイルを右クリックします。
2. メニューから「プログラムから開く」を選択して表示されたリストから使うアプリケーションを選択します。表示されたリストに使いたいアプリケーションがない場合には、「その他のアプリ」をクリックして、提案されたもの以外のアプリケーションを選択することができます。
1. DATファイルを右クリックして、「名前の変更」を選択します。
2. ファイル名の「DAT」部分を選択して、正しい拡張子に置き換えます。
3. 正しい拡張子に置き換えることができていれば、ダブルクリックでもファイルが開くようになります。
正しくない拡張子の場合は、きちんとファイルを開くことができません。
よく使われるアプリケーションと拡張子の関係は次の通りです。参考にしてください。
・word 「.docx」
・excel 「.xlsx」
・PDF 「.pdf」
・JPEG(画像) 「.jpeg」
・PNG(画像) 「.png」
・PowerPoint 「.pptx」
・MP3(動画) 「.mp3」
・ZIP(圧縮) 「.zip」
例えば、画像ファイルが添付されているとわかっていれば、「.jpeg」あるいは「.png」に拡張子を変換することで、ファイルを開くことができるはずです。もう一つ例を挙げると、Windowsのメモ帳で作成したテキストファイルならば、「メモ帳」「ワードパッド」などその他のテキストエディタでも開くことができます。
なお、zipなどの圧縮ファイルがDATファイルに変換されている場合は、拡張子が「.DAT」のままで解凍しても開くことができる場合があります。
②や③の方法をとる場合、ファイル送信者に電話やメール、SNSなどで確認をとれるのならば、DATファイルがどのアプリケーションで作成したファイルなのかを教えてもらうとよいでしょう。作成したアプリケーションがわかれば、あれこれと試す必要がなくなり、ファイルが壊れてしまうリスクもなく、作業がスムーズにできるようになります。
メールを受信したパソコンなどの端末で、転送やファイルの操作をする以外にも、オンラインツールやファイル変換ソフトを使うことでDATファイルを開くことができます。ソフトウェアには有償ソフトウェアと無料で使えるフリーソフトがあります。ここではオンラインツールとフリーソフトをお紹介します。オンラインツールは「winmail.DAT」
ファイルの場合に利用し、フリーソフトは動画ファイルの変換に活用してください。
Outlookからのメールに添付されてくることの多い、「winmail.DAT」「ATT0001.DAT」ファイル。これをオンライン上で開くことのできるオンラインツールです。
【使い方】
①と同じく、「winmail.DAT」ファイルを楽ためのオンラインツールです。
【使い方】
DVDFab 動画変換は、500以上の動画、音楽ファイル形式の変換に対応したマルチメディア変換ソフトウェアです。Windows版、Mac版の無料体験版があります。DATファイルをMP4、AVI、WMV、MOV、3GP、MKVなどの動画形式に変換できます。編集機能やプレーヤー機能もあります。
【変換の仕方】
Aiseesoftフリー動画変換は、汎用動画、音楽形式の変換のできる、無料の動画・音楽変換ソフトウェアです。Windows版、Mac版があります。
DATファイルを汎用のMP4などのファイル形式に変換できます。
【変換の仕方】
1. 1.ソフトウェアをパソコンにダウンロード、インストールします。
2.ソフトウェアを起動し、「ファイルを追加」ボタンをクリックして変換したいDATファイルを選択します。
3.「出力形式」のドラップダウンメニューから、動画の出力形式を選択、出力フォルダーを設定します。
4.「変換」ボタンをクリックします。
もし、メールソフトにOutlookを使っていて、同じOutlookユーザー以外へメールを送信する場合には、次のような配慮があると喜ばれます。
【「テキスト形式(HMTL形式)」でメールを作成する】
1.「ファイル」→「オプション」→「メール」を選択します。
2.「次の形式でメッセージを作成する」で「テキスト形式(HTML形式)」を選びます。
【添付ファイルのもともとのファイル形式を文面で知らせる】
メールに添付されてきたファイルが「.DATファイル」で、うまく開けない!という時の解決方法をお伝えしました。ちょっとした手間で解決できることですが、急いでメールに添付されたファイルを開きたいこともあります。
受信者側で解決方法を知っていれば、いざという時に慌てなくて済みます。
あわせて送信者側もDATファイルのことを理解して、DATファイルを添付するときには、作成したソフトをメール本文などで知らせる等の配慮ができれば、よりスムーズなやり取りができるのではないでしょうか。
「其れこそ私が欲しいソフトだ」と思わせるようなソフトをお勧めします。目指せ、あらゆるジャンルの素晴らしいソフトを発掘することを。「其れこそ私が欲しいソフトだ」と思わせるようなソフトのレビューを更新し続けています。