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パソコンを使って仕事をしていたり、プライベートで楽しんでいたりすると様々なファイル形式と出会います。その中でも「~.iso」というファイル拡張子がついているものは、「ISOファイル」です。
アプリケーションをダウンロードしたらたまたま、添付された付録がそうだった、など身近にISOファイルは存在します。ISOファイルには今後さらに自然と出会うことになる、と言われるぐらい持ち運びなどが必要のない「仮想ディスク」「イメージファイル」です。
けれど、ISOファイルをダウンロードしてダブルクリックしても開くことはできません。どうやってISOファイルを使えばいいのか、詳しく説明していきましょう。
ISOファイルは、「CD・DVD・BD」などの光学ディスクを抽出してファイルに変換したものであり、形を持たないことが特徴です。そのため、「イメージファイル」と呼ばれてもいます。ISOファイルはあくまでもイメージファイルなため、そのままファイルを開くことはできません。光学ディスクであれば光学ドライブに差し込んで開くことができるのと同様に、ISOファイルも「仮想ドライブ」に差し込んで使えるようにしないといけません。
パソコンには光学ディスクを差し込むことができることがほとんどですが、最近ではISOファイルの普及によって光学ドライブが装着されていなくても問題がなくなってきています。お手持ちのパソコンに仮想ドライブを追加することで、光学ディスクやドライブがなくてもパソコンで再生することが可能となるのです。よりパソコンを軽量化できると共に、光学ディスクを持ち歩く必要もなくなります。
さらに、ISOファイルの保存先をクラウドにすれば、より安全に完全体で保管場所を取らずに保存しておくことが可能にもなるのです。
こういう特徴があるISOファイルは、今後より一層需要が高まることは間違いありません。使用できるようになっておけば、仕事でもプライベートでもさらなる力になることでしょう。
ISOファイルはあくまでもイメージファイルのため、そのままダブルクリックで開くことはできません。ISOファイルは、仮想ドライブに差し込むことで開くことが可能になるのです。この差し込んで開くことができるようにすることを「マウント」と言います。ISOファイルが使用できる状態にすることです。また、仮想ドライブから取り出して使用を終わらせることを「アンマウント」と言います。
手持ちのパソコンのOSがWindows10以上であれば、ISOファイルのマウント機能は標準装備されています。すぐにマウントすることで使用することが可能になります。
用語を区別しながら、正確に作業ができるようにしていきましょう。
まずは、お手落ちのパソコンのOSを確認してください。
恐らく、Windows7や8はサポートが終了しているため、Windows10以上だとは思いますが、念のため確認することをおすすめします。
Windows7や8ではISOファイルのマウントは不可能か、というとそうではありません。Windows上に標準装備はWindows8からとなっていますが、「マウントできない」などの不具合もありました。Windows10以降の不具合はほぼないと言えますので、やはりISOファイルのマウントはWindows10以上であることが望ましいと言えるでしょう。Windows7になると、完全に他のソフトをインストールしないとISOファイルのマウントはできません。Windows10であることを確認してから、いよいよISOファイルのマウント方法を確認していきましょう。
マウントする方法をいくつかご紹介します。自分に合った方法でマウントしてみてください。すべてパソコン内にISOファイルがダウンロードされている状態という段階からのマウント方法です。
※ISOファイルがマウントされる前にあったドライブ数を確認しておきましょう。新しく出現したドライブがISOファイルの仮想ドライブになります。複数のISOファイルをダウンロードすることが可能なため、判別をしやすくするためにもおすすめします。
【ダブルクリック】
① エクスプローラーを起動
② 格納されているISOファイルをダブルクリック
③ ISOファイルがマウントされ格納されていたファイルが展開される
【右クリック】
① エクスプローラーを起動
② 格納されているISOファイルを右クリック→マウント部分をクリック
③ ISOファイルがマウントされ格納されていたファイルが展開される
【上部メニューから】
① エクスプローラーを起動
② 格納されているISOファイルを選択し上部メニュー「ディスクイメージツール」をクリック→リボンが表示されたら「マウント」をクリック
③ ISOファイルがマウントされ格納されていたファイルが展開される
Windows10においてはどのマウント方法においても、非常に簡単にISOファイルをマウントすることが可能です。
マウント後、エクスプローラーの「PC」を確認してみると、※「Fドライブ」が出来ていることがわかります。ISOファイルの仮想ドライブが設定されたということです。
※お手持ちのパソコンのドライブ数にもよるので、元のドライブカウントの次のカウントでマウントドライブは出現します。「Fドライブ」での出現であれば、元のドライブカウントは「Eドライブ」だったということです。
マウントされたISOファイルは、パソコン上で通常通り開くことも再生することも可能になります。
【アンマウント方法】
① エクスプローラー左バーの「PC」をクリック
② 右画面のマウントしたドライブを右クリック
③ メニューから「取り出し」をクリック
これでISOファイルはアンカウントされました。
パソコンの容量にもよりますが、複数のISOファイルをマウントすることは可能ですので、全部をアンマウントする必要はないと言えます。ただ、パソコンのリソースは使われ続けているので、すぐにたくさん使わないISOファイルはアンマウントすることが大前提であり、おすすめします。
ISOファイルをマウントしたいにも関わらず、出来ない!場合の理由はいくつかあります。対処できる方法を提案します。
【今までのISOファイルのマウント方法を使えない】
残念ながらWindows10ではないということです。ISOファイルのマウントは非常に簡単なステップのため、速やかにWindows10をインストールすることをおすすめします。
https://www.microsoft.com/en-us/software-download/windows10
【右クリックしても、上部メニューにも「マウント」が出てこない】
Windows10ではISOファイルをマウントは標準装備であり、問題なくエクスプローラーを経由してマウントすることが可能です。ただ、パソコンに何かしらのソフトウエアをインストールしているなどした場合は、「エクスプローラー」と「ファイル拡張子(~.iso)」が連動していません。
「マウント」が出てこない場合には、2つの方法があります。
・「エクスプローラー」と「~.iso」を再び関連付ける
① ISOファイルを右クリック
② 「プログラムから開く」をクリック
③ 「別のプログラムを選択」をクリック
④ ダイアログが開き、「~.iso」を開く方法の選択画面にな→「エクスプローラー」を選択→「常にこのアプリを使って.isoファイルを開く」にチェック→「OK」をクリック
・関連付けはそのままで一時的にISOファイルをマウントできるようにする
① ISOファイルを右クリック
② 「プログラムから開く」をクリック
③ 「エクスプローラー」をクリック
このままでマウントができました。他のISOファイルをマウントしたい場合にも同様の手順でマウントをその都度行えばマウントが出来ます。」
マウントして自分で編集や作成したISOファイルを「光学ディスク」に書き込むことも可能です。
※ここで作成した光学ディスクは、私的利用が目的となります。
① ISOファイルを選択し右クリック
② -1 「ディスクイメージの書き込み」をクリック
② -2 管理上部メニューの「ディスクイメージツール」をクリックしてタブを開き「書き込み」をクリック
③ 「Windows ディスク イメージ書き込みツール」画面が開く→「書き込み用ドライブ(D)」のプルダウンから書き込み先のドライブを選択
④ 右下の「書き込み」ボタンをクリック
⑤ 「ディスク イメージはディスクに正常に書き込まれました」が表示されれば完了
仮想ファイルと光学ディスクを用途に合わせて使い分けることもできます。
現在はWindows11も出ていますが、多くの方はWindows10を利用していると思います。この後のWindows11においてもISOファイルをマウントは標準装備されているので、さらに使い勝手が良くなりながら、使いやすいISOファイルは人気が出てくることでしょう。
パソコンの使用感にはこだわりのある方も多いはずです。「光学ドライブ」は、パソコンの内臓的に場所を取る、外付けデバイスを持参するのは面倒くさい、光学ドライブ部分から故障が起こる、など不要論もあります。これらの悩みを解消することが可能なものがISOファイルだと言えます。Windows10を搭載したパソコンであれば、マウントステップなどはとても簡単なことはお分かりいただけたかと思います。これを機に仮想ドライブやISOファイルに慣れて使いこなしてもらえると嬉しいです。
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