DVDは未だに多くの人たちに記憶装置やコンテンツを保存するためのディスクとして使われています。好きな映画のDVDを購入して再生するといったような使用方法のみならず、データをDVDディスクに保存することで、自分で利用したい時に動画などがみられるなど、さまざまなメリットがあります。ブルーレイに押されてはいるものの、依然として幅広く使われている規格であることに間違いはありません。そしてこのDVDにデータなどをコピー・保存することを、DVDを焼くと言います。CDやDVDが挿入できるパソコンや、USBなどの外付けでDVDディスクを挿入して、パソコンからデータを移行すればDVDを焼くことが出来ます。これはWindows PCを使ったことがある人ならばわかりやすいでしょう。
ではMacではどうでしょうか。MacのPCを使っている場合はDVDを焼くことはできるのでしょうか。Macの場合はWindowsと規格が異なる場合も多々ありますし、ソフトウェアなども同じものは使えないかも知れません。また、Macの主流はUSB-Cポートですが、それに対応している外付けDVD記録機器はあるのでしょうか。結論から言うと、MacでDVDを焼くことは可能です。Windowsとは少し違う点や使い方などを解説していきます。
MacでDVDを焼く方法について解説していきますが、大きく分けるとMacの純正ソフトウェアを利用する方法と、サードパーティーのソフトウェアを利用する方法があります。その両方について解説していきます。
まずはMacの純正ソフトウェアを使う方法です。
DVDを焼くといっても、ほとんどの人はそこまで沢山行うことはないでしょうし、頻度も決して多くはないでしょう。コンテンツをDVDにコピーするという行為は、よほどのことがない限りはそれほど行わないと思います。そのため、あまり時間やコストをかけてソフトウェアをダウンロード・インストールして、セットアップして利用するのは大変だと思う人もいるでしょうし、そうなれば手間がかからず、セットアップのための時間もコストもかからない純正ソフトウェアを利用するのが最も合理的でしょう。
Macの純正ソフトウェアでDVDを焼くのに使えるのは、Macに最初からついてくる「Finder」と「ディスクユーティリティ」です。
Finderはご存知の通り、MacのDockに存在する、PC内のファイルやアプリケーションを一目でわかるようにでき、探せる機能を指します。デフォルトでインストールされています。
また、ディスクユーティリティは、Finderからソフトウェアを選択し、その中のアプリケーションフォルダを開くと、ユーティリティと言うフォルダがあります。そこをタップするとディスクユーティリティが出てきます。
ディスクユーティリティは外部のHDDやUSB、SDなどや、ハードディスク・SSDなどの初期化に利用するものです。
ではFinderとディスクユーティリティを使ってどのようにDVDを焼くのでしょうか。
まずはディスクユーティリティを開きましょう。ディスクユーティリティのメニューをタップし、ファイルから新規イメージを選択し、“外部のDVDレコーダーなどの名前”からディスクイメージを作成を選択します。フォーマットはDVD/CDにしましょう。そしてハードディスク内にイメージを保存します。
まずこれで、DVDの中身をコピーしてPCに保存することが出来ました。
次に、空のDVDにファイルを書き込みます。まずは空のDVDディスクを用意し、セットしましょう。認識されたら、先ほど保存したDVDのファイルを右クリックしましょう。するとディスクを作成すると言う項目をメニューから選択しましょう。実行することでDVDディスクにデータを書き込むことが出来ます。
また、iTunesはアップルの純正マルチメディアファイル再生ソフトですが、これを利用yすることによって、保存している音楽ファイルやムービーをプレイリストにしてそのままディスクを作成することが出来ます。
ファイルを右クリックして「プレイリストからディスクを作成」を選択します。ディスク作成設定からフォーマットでCD /DVDを選択することも出来ます。
さて、ここまではMacに付属の純正ソフトだけを使ってDVDを焼く方法について解説してきました。次に、サードパーティーで配布されているソフトウェアを利用してDVDを焼く方法について解説していきます。なお、ソフトウェアは無料で使えるものと有料で使えるものをそれぞれ紹介します。
Toast DVDはMacでDVDを焼くための有料のソフトウェアです。有料なのですが使いやすいことで有名です。Toast DVDはMacのソフトウェアとして、AppStoreの公式でダウンロードすることが可能なのです。一般的なフリーソフトよりもダウンロードが簡単で、安心して利用することが出来ます。
Toast DVDをAppStore公式でダウンロードしてインストールしたら、ソフトウェアを起動しましょう。トップページから上のビデオタブを選択した状態になっていたら、パソコンのファイルから直接ドラッグアンドドロップするか、右下のプラスボタンをタップして、DVDに焼きたいファイルを選択します。
動画ファイルを選択して全部追加したら、一覧がトップに表示されます。ファイルについての詳細を設定するために、右側のオプションタブを選択し、フォーマットはDVDビデオに、アスペクト比や、動画の連続再生を可能にするチェックボックスにチェックを入れましょう。テーマなどを決めたければカスタマイズをタップして設定しましょう。
カスタマイズの中にもいろいろな機能があり、メニュータブからタイトルやスタイル、スライドメニューやビデオのシーンメニューを含むかどうかのチェックも出来ます。アスペクト比は16:9にすれば最も一般的な比率につながります。
ディスクタブを開くと、ディスク名などを入力したり、すべてのファイルを連続で続き再生できるようになるためにチェックボックスを入れたり出来ます。DVDのディスク名は半角・大文字・数字・アンダーバーに限られますので注意が必要です。
一番左側のエンコードと言うタブを開くと、ビデオ品質を自動で設定できるかカスタムにできるか選択できますし、ビデオ品質は横向きのバーの目盛りを動かすことで変更できます。いじらなければOKで大丈夫です。変更したけどもとに戻したい場合は左側のデフォルトに戻すボタンをタップしましょう。
そして、できたDVDデータをディスクに書き込む際の設定をしましょう。例えば、動画ファイルが長くなってしまったり高画質だったりすることで、ファイルサイズが大きくなってしまったとします。普通のDVD-Rは、4.7GBしかないので、それを上回るサイズは書き込むことが出来ません。そうなると、2層式DVDディスク形式を選択しなければ書き込むことはできないのです。
Toast DVDで書き込むディスクの種類を選択する場合には、動画ファイル一覧を表示しているページの下の方にあるバーで設定します。真ん中に保存する先がありますので、そこのプルダウンリストから二層式のDVD DLを選択したりできます。
また、このソフトを使ってDVDディスクに書き込んだ場合、イメージファイルを選択するとMacのディスクに保存されることになります。
そして一番右下にある赤い丸ボタンをタップすると、DVDを書き込むことが出来ます。
さて、今回はMacでDVDを焼く方法について解説してきました。DVDは非常に幅広く使うことができる規格のディスクです。パソコンで動画ファイルなどを保存・作成してそれをDVDに焼くことができれば非常に便利なものになると思います。そのためには、まずパソコン側で動画ファイルを移転・保存・変換するステップと、DVDに書き込めるようにした動画ファイルをDVD ディスクに移転するステップが必要です。
そして、MacでDVDを焼くためにソフトウェアが必要なのはイメージがつくでしょうが、Macの純正ソフトウェアとサードパーティーのソフトウェアが使えることは知らなかった人も多いのではないでしょうか。また、サードパーティーのソフトウェアも無料のものと有料のものがあります。さまざまな選択肢の中から、自分にあったものを選びましょう。Finderとディスクユーティリティを使ってDVDを焼く方法は、2段階踏むものの既にあるものだけで完結できる優れものです。一方でソフトウェアを使えば、多種多様なオプションの中から好きな機能を選んで使うことが可能です。有料であればさらにできることは増えるでしょう。では、MacでDVDを焼いてお楽しみください。
「其れこそ私が欲しいソフトだ」と思わせるようなソフトをお勧めします。目指せ、あらゆるジャンルの素晴らしいソフトを発掘することを。「其れこそ私が欲しいソフトだ」と思わせるようなソフトのレビューを更新し続けています。