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ということで、今回の記事では、GIMPの使い方を徹底的に解説していきたいと思います。この記事を読んで、GIMPマスターを目指しましょう!
GIMPは無料の画像編集ソフトとして、1996年に登場しました。Windows、Macに対応しており、アップデートはもちろん、プラグインによる拡張性なども備えており、現在に至るまで多くのユーザーを獲得しています。
GIMPの凄いところは「Photoshopとほぼ同等の機能」にあります。現在は、多くのメーカーから画像編集ツールが販売されていますが、2010年くらいまでの画像編集ツールは「Photoshop一択」であり、対等に渡り合えるソフトはGIMPくらいしかなかったのです。(もちろん有料と無料の差は大きく、現在ではかなりの差があります)
また、サブスクリプションを導入する前のアドビー製品は10万円以上が当たり前で、庶民には到底購入できるソフトではなかったため、Photoshopと同等の性能を持った無料ソフトは瞬く間に有名になり、大きなシェアを獲得しました。(書店ではGIMP専用解説本も売られている)
現在でも、高性能な機能を持った画像編集ツールであることは変わらず、無料で利用できることから多くのユーザーに愛されています。
百聞は一見にしかず。まずはGIMPをインストールして実際に使ってみましょう。
1. 公式サイトにアクセスして「DOWNLOAD2.10.28」のアイコンをクリックします。
引用:GIMP
2. クリックしたら、画面右側にあるオレンジの部分をクリックして、ダウンロードを行います。※GIMP forの部分がお使いのOSに対応しているか確認して下さい。(Windows・Mac)
3. ダウンロードが完了したらインストーラーを開き、ガイダンスに沿ってインストールを行って下さい。インストールは英語表記で行います。(アプリは日本語で起動するので問題ありません。)
4. インストールが完了したら、「Finish」をクリックして、インストーラーを終了しましょう。
現在配布されている、最新のGIMP2.10.28ではWIndows10の日本語環境でインストールすると、「自動的に日本語化」されるようになっています。(Mac版も同様)そのため、基本的には「日本語のインストール」などの必要はありません。
Windows10を利用しているにも関わらず、日本語表記にならない場合は、日本語以外の言語でOSを利用している可能性があります。そういった場合にはGIMPの設定画面より変更が可能です。
1. GIMPのトップ画面メニューバーから「Edit」→「Preferences」をクリックします。
引用:WebSpot
2. 画面左メニューから「Interface」をクリックして、画面左の「Language」欄を「日本語[jp]」に変更してOKをクリックします。
引用:WebSpot
3. 設定が完了したら、GIMPを閉じて再起動を行います。これで日本語設定完了です。※Windows10が日本語になっていれば自動で日本語化するので、GIMPをインストールする前にOSを日本語にしておきましょう。
ここからは、GIMPの基本操作画面を解説していきたいと思います。Windows・Macどちらの場合も画面は一緒なので、OSによる使い勝手の心配をする必要性はありません。
引用:Utilly
①ツールボックス:画像加工やツール選択に使うウィンドウです。描写色や背景色の設定などにも使うため、よく使う項目として覚えておくと良いでしょう。
②ツールオプション:ツールボックスで選んだツールの詳細が表示されるウィンドウです。
③画面ウィンドウ:画像のプレビュー、編集中の画像を表示させます。
④ドック1:ブラシ、パターン、フォントといったすぐに利用する項目が表示されます。
⑤ドッグ2:レイヤーやチャンネル、バスが表示されます。(複数のレイヤーを重ねた際にはここでチェックする)
※各アイコン名や使い方などは、アイコンにカーソルを合わせることで表示可能です。また最新のGIMPではシングルウィンドウが標準となっていますが、以前のような独立表示も可能です。(メニューバーの「ウィンドウ」から「シングルウィンドウモード」のチェックを外すことで独立ウィンドウになる)
ここでは、GIMPの使い方を解説していきたいと思います。まずは、画像を取り込んで編集する充備を行いましょう。
1. GIMPを起動して、メニューバー「ファイル」から「開く/インポート」を選択して、起動したいファイルを選択し、「開く」をクリックして起動します。
引用:utilly
2.画像が読み込まれていれば準備は完了です。※GIMPのアイコンに画像を直接ドラッグ&ドロップ、または画像ファイルを右クリック「プログラムから開く」でGIMPを選択することで、画像を読み込んで起動することも可能です。
※画像を読み込んだ状態から始めます。
1. メニューバーから「レイヤー」→「透過部分」→「アルファチャンネルの追加」をクリックします。
2. 画像内で透過した部分以外を消しゴムツールで消していきます。(ファジーを使って一気に削除することも可能です。)
引用:カンデザWeb
3. ファジー選択を使って背景を指定した場合は、 deleteキーを押すことで、指定範囲を削除して透過することができます。
1. ツールボックスから「楕円選択」ツールをクリックして、モザイクをかけたい範囲を指定します。※モザイクを指定するツールは他のものでもOKです。
2. 範囲が決まったら、メニューバーの「フィルター」→「ぼかし」→「モザイク処理」をクリックするダイアログが開くので、モザイクのレベルを調整して「OK」をクリックします。
3. モザイクの設定が完了したら、指定範囲を削除していきます。キーボードの「shift」+「Ctrl」+「A」を同時押しして選択範囲を解除して完成です。※メニューバーから「選択」→「選択解除」でも解除は可能です。
1. ツールボックスから「グラデーションツール」を選択し、グラデーションを「描画色から背景色(RGB)」、形状を「線形」に変更します。※あらかじめ、グラデーションをかける色を選択しておきましょう。
2. 設定が完了したら、グラデーションをかけたい方向にカーソルをドラッグ&ドロップして、終点で左クリックを離し、「Enterキー」を押して確定します。(この方法で、各方向から自由にグラデーションをかけてみましょう。)
これでグラデーションの設定は終了です。他にも、さまざまな設定方法が可能なので色々試してみて下さい。
今回の記事では、GIMPの基本的な使い方と、オススメの機能についてご紹介させて頂きました。GIMPには、今回ご紹介できなかったさまざまな機能に加えて、数多くの拡張機能なども揃えています。それらの拡張機能を追加したり、他の使い方を利用することで、現在のGIMPよりもはるかに強力なツールへと変化するので、もし、興味がある方はそちらも検討してみるのがいいかもしれません。
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