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「DVDやブルーレイのディスクにデータを保存したい」
「『ImgBurn』が便利って聞くので、ダウンロード方法や使い方が知りたい」
DVDや音楽CDの書き込みに便利なフリーソフト『ImgBurn』。
『ImgBurn』は公式版が英語ですので、「どんなことができるのかわからない」「なかなか導入に踏み切れない」という人もいるのではないでしょうか。
本記事では、『ImgBurn』の概要からダウンロード方法・使い方まで徹底解説します。英語版のソフトを日本語化する方法も紹介しているので、英語版を使いたくない人は必見です。
『ImgBurn』とは、データの書き込み機能に特化したライティング用のフリーソフトです。『ImgBurn』にはさまざまな機能が備わっていますが、代表的なものは以下の通り。
このように『ImgBurn』は無料ながら、ライティングに必要な機能を網羅しているソフトです。ROM化機能やRWディスクの消去機能など、上に挙げたもの以外にも便利な機能が多数利用できます。
有料ソフトに匹敵する機能性を持つといわれているほか、インターフェースの操作性も利用者から好評です。
『ImgBurn』はフリーソフトですので、公式サイトから誰でもダウンロード・インストールが可能です。
ここでは、『ImgBurn』のダウンロード・インストール方法、そして作業時の注意点を紹介します。
『ImgBurn』をダウンロード・インストールするには、以下の作業を実施してください。
1. 公式サイト(https://www.imgburn.com/index.php?act=download)にアクセスし、「Mirror 7 - Provided by ImgBurn」を押してダウンロードを開始します。
2. ダウンロードした「SetupImgBurn_2.5.8.0.exe」を起動します。
3. インストール用のウィンドウが表示されるので、「Next」をクリックします。
4. 「I Accept the terms of the License Agreement」をチェックして、「Next」をクリックします。
5. 「Next」を押します。
6. 「Browse...」をクリックして、ダウンロードするファイルの保存先を選択して、「Next」ボタンを押します。
7. 「Next」を押します。
8. インストールが始まります。完了すると、「Finish」ボタンを押します。
少し待つとインストールが完了するので、インストール画面を閉じる
※ファイル名は2022年1月2日時点のものを記載。
インストールの完了直前で、新しいバージョンを定期的に確認するか尋ねる英語のメッセージが表示されます。ただ、「はい」「いいえ」どちらでもインストールに影響ありませんので、好きなほうを選択してください。
『ImgBurn』のダウンロード・インストールでは、画面の指示にしたがって進めていくので、それほど難しい操作はありません。ただ、以下の点には注意しましょう。
バージョンによっては、『ImgBurn』と一緒に別のソフトがインストールされてしまうこともあります。ほかのソフトのインストールを勧められた場合、導入を拒否したりチェックボックスを外したりしてください。
もしインストールしてしまった場合は、そのソフトをアンインストールしておくのがおすすめです。
また、日本語化を行う場合、『ImgBurn』のインストール先を覚えておかなければなりません。インストール画面で保存場所が表示されているはずなので、そちらを控えておきましょう。
『ImgBurn』は海外サイトで発行されているので、ダウンロード・インストールしただけでは英語版のままになっています。そのため、『ImgBurn』を日本語化して、言語を変更する作業を行わなければなりません。
ここからは、英語版の『ImgBurn』を日本語化する手順について解説します。
『ImgBurn』をダウンロード・インストールした後、日本語化パッチを導入することで日本語版が利用できます。『ImgBurn』を日本語化する手順は以下の通り。
1. 公式サイト(https://www.imgburn.com/index.php?act=download)にアクセスします。
「ImgBurn Translation Language Files」の中から「Japanese」を探し、「Click Here」を押します。
2. 日本語版パッチのZIPファイルがダウンロードされるので解凍します。
3. 『ImgBurn』が保存されているフォルダ内の「Languages」フォルダ (デフォルトの保存先:C:\Program Files (x86)\ImgBurn\Languages)を開きます。
日本語版パッチのフォルダに入っていた「japanese.lng」を「Languages」フォルダにコピーします。
4. 『ImgBurn』を起動し、画面上部から「Tools」を選び、「Setting」を開くと設定ウィンドウが立ち上がるので、「Language」にて日本語を選択します。
「OK」を押すと変更が反映され、日本語化が完了します。
日本語化パッチをインストールするには、『ImgBurn』のインストール先を把握しておく必要があります。デフォルト設定のままなら「C:\Program Files (x86)\ImgBurn」に保存されているはずなので、控え忘れた人はこちらを探してみましょう。
公式サイトではなく、『日本語化工房』というサイトからも日本語化ファイルを入手できます。公式サイト経由でうまく日本語化できない場合、こちらを利用してみてください。
以下の作業を実施することで、『ImgBurn』を日本語化することが可能です。
日本語化ファイルを「Languages」フォルダ内にコピーしたにもかかわらず、言語が切り替わらないことがあります。そのときは公式サイト経由の日本語化手順と同じく、『ImgBurn』画面上部の「Tools」「Setting」を開いて日本語に変更しましょう。
ライティングソフトである『ImgBurn』を用いると、イメージファイルやデータの書き込みが可能です。ここでは、『ImgBurn』の主要な機能について使い方を説明します。
なお、日本語化に使ったファイルによってはファイル名称が異なる場合もあるので、その点には注意してください。
『ImgBurn』では、以下の手順でイメージファイルの書き込みが可能です。
1. EZモード画面から「イメージファイルをディスクに書き込む」ボタンを押すと入出力の設定画面が表示されます。
2. 「入力元」で虫眼鏡&ファイルのアイコンを押し、入力元となるイメージファイルを選びます。
3. 「出力先」のプルダウンから、書き込み先として指定したいディスクを選びます。エラーチェックを行いたい場合、「出力先」の「ベリファイ」にチェックを入れておきます。
4. 画面左下に表示されているディスクのアイコンを押すと書き込みが開始されます。
「ベリファイ」にチェックを入れた場合、いったんディスクの取り出し・再挿入が行われます。(ノートPC等は手動で行う)
5. 書き込みが終わったら、完了メッセージが表示されます。
「ベリファイ」とは、データの書き込み時にエラーが起こっていないかチェックする機能のことです。エラーチェックを実施すると書き込み時間が増えますが、基本的には有効にしておくと良いでしょう。
「ベリファイ」を有効化すると、PCによってはディスクの取り出し・再挿入を手動で行わなければならない点に注意してください。
また、書き込み先が空でないRWディスクの場合、ディスクの消去を実行してよいか尋ねるメッセージが表示されます。「はい」を選ぶとディスク内のデータが消去され、その後書き込みが開始される仕組みです。
イメージ化をせずにデータを書き込みたい場合、以下の作業を実施してください。
1. EZモード画面の「ディスクにファイルやフォルダを書き込む」を選びます。
2. DVDディスクに書き込みたいファイルやフォルダをドラッグ&ドロップで「入力元」のリストに追加します。
3. 画面上部の「出力」から「デバイス」を選びます。
4. 「出力先」にて書き込み先となるディスクを指定します。エラーチェックを行う場合は「ベリファイ」にチェックを入れます。
5. 必要に応じて画面右側のタブを開き、ファイルシステムや隠しファイルなどの詳細設定を行います。
6. 設定が完了次第、画面左下のディスクアイコンを押します。
7. ボリュームラベルを変更していない場合は「ボリュームラベルの確認」ウィンドウが表示されるので、「はい」を押します。
8. ファイルの詳細情報が書かれたウィンドウが立ち上がるので、「OK」を押します。
こちらの手順で書き込んだディスクについては、自動でファイナライズが実行されます。したがって、ディスク作成後に追加でファイナライズ処理を行う必要がありません。
ちなみに、画面右下にある計算機アイコンから、ファイル容量の合計を確認できます。書き込み前にディスクの空き容量を超えていないか確認しておくと、その後の作業がスムーズになるでしょう。
『ImgBurn』では、ソフト上で読み込んだディスクをコピーすることも可能です。ディスクのコピーを行いたい場合、作業手順は以下の通り。
1. コピー元のディスクをPCのドライブに挿入します。
2. 『ImgBurn』を立ち上げて、画面上の「ディスクからイメージファイルを作成する」を選びます。
3. 「入力元」にてコピー元のディスクを選びます。
4. 「出力先」にて虫眼鏡&ファイルのアイコンを押し、出力先を指定します。
5. 出力先を指定したら、ディスクのアイコンを押してコピーを開始します。
ディスクのコピーに関連する機能として、以下の機能も合わせて利用すると良いでしょう。
イメージファイルを構築しつつデータを書き込みたい場合、以下の手順で書き込み作業を実施します。
1. 画面から「ファイルやフォルダからイメージファイルを作成」を選びます。
2. イメージファイルを構築したいファイルをドラッグ&ドロップで「入力元」のリストに追加します。
3. 画面上部の「出力」内の「イメージファイル」を選びます。
4. 「出力先」にてイメージファイルの保存場所を指定します。
5. 必要に応じて画面右側のタブを開き、ファイルシステムや隠しファイルなどの詳細設定を行います。
6. 設定が完了次第、画面左下のディスクアイコンを押します。
7. ボリュームラベルを変更していない場合は「ボリュームラベルの確認」ウィンドウが表示されるので、「はい」を押します。
8. ファイルの詳細情報が書かれたウィンドウが立ち上がるので、「OK」を押します。
イメージファイルを用いる場合でも、書き込み手順はイメージ化しない場合と基本的に共通です。「出力」で「デバイス」ではなく「イメージファイル」を選ぶことだけ忘れないようにしてください。
『ImgBurn』を用いると、DVDやブルーレイのほかに音楽CDも作成できます。音楽CDを作りたい場合、次の作業を行いましょう。
1. 音楽CD用のCUEファイルがない場合、「CD CUE ファイルの作成」を選びます。
2. 新たにCUEファイルの作成ウィンドウが立ち上がります。このウィンドウに音楽CDにしたい音声ファイルをドラッグ&ドロップで追加します。
3. 必要に応じ、画面右側の矢印ボタンで曲順を変更します。必要に応じ、画面下部の「プリギャップ」「CD-TEXT」の設定を変更します。
4. 画面右下に表示されている「OK」を押します。
5. ファイルの保存ウィンドウが表示されるので、CUEファイルの保存先を指定します。
6. 動画と同様に、「入力元」を指定して書き込みを実施します。
「CUEファイル」とは、音声ファイルのトラック情報を管理するためのファイルのことです。すでに別のソフトで作成済みの場合は必要ありませんが、まだ用意していない場合は『ImgBurn』上で作成しておきましょう。
また、エラーが起こる可能性があるので、CUEファイル作成後の音声ファイルの移動・名前変更は避けてください。
ちなみに、「プリギャップ」は曲と曲の間の無音時間、「CD-TEXT」は再生時にデバイス上で表示されるテキストの設定です。
基本的に『ImgBurn』の設定は自由に変更して問題ありませんが、中には慎重に設定したほうが良いものも。
ここでは、『ImgBurn』内の設定のうち、注意が必要なものに絞って解説します。
『ImgBurn』を初期状態のまま使用すると、処理完了時やエラーの発生時に効果音が鳴る仕様です。以下の手順で効果音が鳴らないように設定できます。
1. 『ImgBurn』を起動し、「ツール」のうち「設定」を選びます。
2. 設定画面の「サウンド」タブを開き、「作業成功時にサウンドファイルを再生する」、「エラー時にサウンドファイルを再生する」のチェックを外します。
作業に支障がなければ変更不要ですが、気になる場合は最初に設定を変えておきましょう。
『ImgBurn』で「ディスクにファイルやフォルダを書き込む」を選択して、ビデオ作成の設定を変更する場合、以下の設定が推奨されています。
ファイルシステム:ISO9660+UDF
UDFリビジョン:1.02
ファイルシステム:UDF
UDFリビジョン:2.50または2.60
※ BD-REの場合は2.50、BD-Rの場合は2.60を選択する。
『ImgBurn』でビデオを作成する場合、以下の手順で設定を変更することが可能です。
本記事では『ImgBurn』の概要、そしてダウンロード方法・使い方を中心に解説しました。
『ImgBurn』はDVDや音楽CDのライティングに役立つ有名なフリーソフトです。
無料ながら有料版に負けないほど多機能なソフトであり、イメージファイルの作成や書き込み、ディスクのコピーなどさまざまな用途で利用できます。
本記事では、『ImgBurn』のダウンロード方法から主要な機能の使い方まで紹介しました。これまで『ImgBurn』をまったく使ったことがない人は、ぜひこちらを参考にしながら導入してみてください。
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