目次[閉じる]
突然ですが、「Mp3tag」ってご存知ですか?文字だけで見ると、プログラミング言語みたいでわかりにくいですよね。Mp3tagはオーディオファイルや動画ファイルのタグ情報を編集できるフリーソフトですが、情報も少ないため、少々敷居の高いソフトに感じてしまう方もいるかもしれません。
そこで、今回の記事では、「Mp3tag」の使い方について徹底解説させて頂きたいと思います。ソフトを知らなかった方もこの記事を読んで、Mp3tagマスターになりましょう。
Mp3tagは、や音声などのマルチメディアファイルフォーマットに対応したタグ編集ソフトです。タグとは、iTunesや音楽ファイルのタグ(アーティスト名、アルバム名、ジャケットなど)や動画ファイルのタグ(タイトル、作者、リリース日)といった細かな情報を保存しているもので、基本的には自分で編集することは出来ません。(編集には別途ツールが必要)
手取り早くタグを編集したい場合は「Mp3tag」が最良の選択となります。対応しているファイルも非常に多く、ほとんどのデータに対応可能というところも大きなメリットです。
Mp3tagでは多くの動画、音声ファイル形式に対応しているため、プレイヤーに合わせて利用することが可能です。フリーソフトでこれだけのファイルに対応してくれていると非常に安心できると思います。
Mp3tagは、もともとドイツ発のフリーソフトですが、日本語化ファイルが配布されているので、完全日本語表記で利用することが可能です。タグ編集を英語表記で行うと混乱しそうになるのでありがたい機能ですね。※日本語化ファイルはバージョン毎に対応確認が行われているので、同じバージョンのものを必ず使ってください。
実際にMp3tagをPCにインストールしてみましょう。ここではWindows PCにインストールする方法を解説します。Mp3tagは以下のPCに対応しています。
1.公式サイトのダウンロードページを開き「mp3tagv311setup.exe」をクリックしてダウンロードを開始します。
2. ダウンロードしたら「mp3tagv311setup.exe」というファイルをダブルクリックして、インストーラーを起動させます。
3. ライセンス契約書画面で「同意する」をクリックします。
4. 次の画面で「Standard Installation」にチェックを入れて、「次へ」をクリックします。
5. コンポーネントの画面では、全てにチェックを入れた状態で「次へ」をクリックしてください。
6. 次の画面でインストール先を選択し、「次へ」をクリックします。
7. 「インストール」をクリックしてインストールを開始します。終了したらインストール完了です。
※インストールがうまくいかない場合は、OSとバージョンをチェックし、「管理者制限で実行」を使ってインストールを再度行ってみてください。(インストーラーアイコンを右クリックで「管理者制限で実行」を選択)
インストールが完了したら、実際にMp3tagを使ってタグ編集を行ってみましょう。
1. タグ編集したいファイルをMp3tagにドラッグ&ドロップします。
2. メニュー「ツール」から「オプション」を開き、タグ習得内の「freedb」の項目を開いて、写真と同じように、「アドレス」「パス」「ポート番号」を編集して「OK」をクリックします。
3. メニューバー上の「タグ取得」から「freedb」をクリックして「ウェブ検索から入力」にチェックを入れてOKをクリックします。(どの入力方法でも問題ありません。)
4. 「freedb ウェブ検索」というウィンドウが表示されるので、「テキスト」枠内に検索したいアーティスト名や名前を記入して「次へ」をクリックします。検索条件は任意でチェックを入れてください。
5. 検索結果が表示されるので、ファイルとのデータと一致するものを選択して「次へ」をクリックします。(プレビューをクリックすると、情報をテキストファイルで確認することが可能です)
6. タグを取得したら、編集したいファイルを選択し、左画面で編集を行います。「タイトル」「アーティスト」「アルバム」「年」「アーティスト」などの編集が可能です。(既にタグがついているファイルの場合は自動表示されます。
※編集したデータは必ず保存しておきましょう。自動保存機能はないので、編集後に保存しないと削除されてしまいます。
せっかく音楽ファイルのタグを編集したのに、カバーアートがないと気持ちが盛り上がらないですよね。そこで、ここではMp3tagを使ってカバーアートを編集する方法をご紹介していきます。
カバーアートが見つからない場合は、GoogleやYahooで画像検索を行なって、カバーアートになりそうな写真を見つけましょう。CDジャケットのデータがそのまま掲載されていることも多いため、うまくいけば「ジャケットの写真」を入手することも可能です。手取り早く見つけるなら一番簡単な方法です。
Amazon内には数多くのCDデータやDVDデータが保存されているので、過去のカバーアートに使える画像を取得できる可能性が高いと言えます。直接のダウンロードはできないので、PCのつクリーンショット機能などを使って画像を切り抜きましょう。
1. Mp3tagに音楽ファイルを読み込ませた状態で画面左のカバーアート画面を右クリック「カバーを追加」をクリックします。
2. あらかじめ用意しておいたカバーアートファイルを読み込み、右クリックで「カバー保存」を行えばOKです。
カバーアートのサイズを変更したい場合は、メニューの「ツール」からサイズ変更を行うことが可能です。また、あらかじめカバーアートサイズの画像に編集しておくと、綺麗に収まりやすくなります。
Mp3tagを利用して一番困るのは「タグの文字化け」です。お気に入り曲のタグ編集を行ったのに文字化けしてしまっては、今までの苦労が水の泡ですよね。そこで、iPhoneやiTunesで表示しても文字化けしない方法をご紹介したいと思います。
文字化けが起こってしまう理由には以下の要因が考えられます。
これらの状況を回避するために、より汎用的で確実性のあるタグ設定に変換する必要があります。iPhoneやiTunes でも表示されるタグ設定方法を解説していきましょう。
1. Mp3tagを起動して、オプション画面を開き、「タグ」の「Mpeg」をクリックします。
2. 右画面にある「読み込み」の「ID3v1」と「ID3v2」にチェック、「書き込み」の「ID3v2」「ID3v2.3 UTF-16」にチェックを入れてOKをクリックします。
3. ファイルのタグ編集を行い「保存」して完了です。(タグを編集しない場合は、そのまま保存のみ)
これで、文字化けせずにiPhoneやiTunesでタグが表示されるようになります。この設定でほとんどのソフトウェアで文字化けを防ぐことが可能ですが、万が一文字化けしてしまうようであれば、設定を変更してみましょう。※バージョンの古い再生プレーヤーの場合は、この設定でも文字化けすることがあります。
今回の記事では、Mp3tagの使い方と文字化けの回避方法について解説させて頂きました。音楽ストリーミング配信が一般的となってきた現在は、音楽ファイルのタグ編集を行うという機会も減ってきているとは思いますが、大切な音楽や動画データを整理して保存したい時、タグ編集は大切な作業の一つです。Mp3tagを使って、自分好みのタグ編集を行ってみてください。
「其れこそ私が欲しいソフトだ」と思わせるようなソフトをお勧めします。目指せ、あらゆるジャンルの素晴らしいソフトを発掘することを。「其れこそ私が欲しいソフトだ」と思わせるようなソフトのレビューを更新し続けています。