DVDディスクは近年、その画質の悪さなどから徐々に衰退しつつあり、ブルーレイディスクに役目を代わられてきています。とはいえ、DVDは以前までメジャーな映像記録媒体でした。
そのため、DVDにしか入っていない大事なホームビデオや、思い入れの深い映像作品などがあるという方もいるはずです。
DVDに残った大切な映像を、高画質で楽しみたいという方も多いでしょう。
この記事ではDVDについて、
・DVDの画質が悪い理由
・DVDの画質を上げる方法
といったことを解説していきます。
DVDの画質の悪さを改善し、高画質でDVD映像を楽しみたい方はぜひご覧ください。
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では、そもそもなぜDVDの画質は悪いのでしょうか。
結論から言うと、「DVDの解像度はとても低いから」というのが主な理由です。
DVDの技術が誕生したのはやや昔のため、当時はまだ現在ほどの高画質を実現するのが難しかったのです。DVDプレイヤーが初めて生まれたのは、1996年。今からおよそ30年近く前に生まれたDVDのテクノロジーは、今でこそ古いものとなってしまいました。2003年にはDVDの上位互換とも呼べるブルーレイディスクも登場。その後は4Kや8Kといった圧倒的な解像度を誇る映像規格も次々と一般化していきました。
美しい映像が気軽に楽しめるようになった今、DVDの映像画質は他のものよりもかなり劣っている印象を受けてしまいますよね。それもそのはず。DVDの画質が悪いのは、標準解像度が720ピクセル×480ピクセルととても低いからです。
一方、現代の主流ディスクであるブルーレイディスクの解像度は、1920ピクセル×1080ピクセルもしくは、3840ピクセル×2160ピクセルです。ブルーレイの映像に見慣れている方が久しぶりにDVDを見ると、その映像の荒さに驚かされてしまうのも無理ありません。
「DVDに眠っている思い出深い大切な映像を、現代でも通用する美しい画質で見られたら…」そう思う方も多いはずです。
そこで、ここからはDVDの画質を上げる方法をご紹介します。
では、どうすればDVDの画質を上げることができるのでしょうか。ここまで、「DVDの画質が悪いのは低すぎる解像度が主な原因である」ということを解説しました。つまり、解像度を適切な形でアップさせればDVDの画質を上げることができます。
解像度を上げるさせる方法について知るためには、解像度と画質の関係を先に理解しておく必要があります。
画像や映像は、「ピクセル」と呼ばれるとても小さな四角がびっしりと並んでできています。ピクセルそれぞれが1つずつ色を持っており、それらが敷き詰められることで一つの映像を描き出しているのです。
そしてそのピクセルの密度を表すのが、「解像度」。解像度の高い映像は、たくさんのピクセルで構成されているため一般的に高画質な映像となります。ちなみにこの「ピクセル」は、日本語で「画素」とも呼びます。テレビショッピングなどで「800万画素のテレビ」などという言葉を聞いたことがあるかと思います。これは、テレビの四角い画面の中におよそ800万個のピクセルが並んでいる状態ということだったのです。
ピクセルの数が増えるほど、画面に写るものを細かく描写できるようになります。
そのため、きめ細やかで綺麗な画像となるのです。しかし、ただピクセル数を増やして解像度を上げるのでは意味がありません。増やした分のピクセルを適切な形で補間し、きめ細やかな映像に修復できる技術が必要となります。
ここからは、こちらを実現する方法を解説します。
DVD映像の解像度を綺麗に上げる最も適した方法は、アップコンバートソフトを使用することです。アップコンバートソフトとは、映像の画素数を適切に増やすソフトを指します。
先ほどの通り、DVDは映像を構成するピクセルの数が少ないことで画質が悪くなってしまっています。アップコンバートソフトはそんなDVD映像の画素数を適切な形で増やし、解像度の高い映像に変換してくれます。
ただ、解像度を上げるのではなく、本来存在しなかった部分のピクセルをAIが補間するため、高解像度な映像が作り出されるのです。
ここからは、おすすめのアップコンバートソフトを紹介していきます。
はじめにご紹介するDVD映像のアップコンバートソフトは、「DVDFab Enlarger AI」です。
世界初の超解像度復元技術を使用したソフト。ビデオを480pから1080pのBlu-ray標準画質に拡大したり、1080pから4Kサイズに変更したりすることができます。解像度を向上させるとともに鮮明さも向上させ、より快適な映像体験をお楽しみいただけるようになります。
・独自のAIアルゴリズムによって細部を忠実に復元
・歪みやぼやけがないまま、映像を300%拡大し鮮明にする
・画面の色彩についても正確に再現
・明度や彩度、細かなコントラストまで綺麗に仕上げ、現実世界と相違ない程度まで色合いを整える
ここからは、DVDFab Enlarger AIでアップスケーリングを行う方法を簡単にご紹介します。
たった3ステップで簡単にアップスケーリングしてくれます。
ソフト内の言語は日本語対応されているため、安心して使用できますね。
購入は1ヶ月版(5,309円)・1年版(10,619円)・無期限版(5,309円)の3種類から選択可能です(2022年1月現在)。
「まずは少しだけ試してみたい」という方には、1ヶ月版や1年版がおすすめ。一方無制限版は、かなりお得に購入可能です。ずっと使っていくという方には、ぜひ無制限版をおすすめします。
DVDFab Enlarger AIのダウンロードはこちらから
https://ja.dvdfab.cn/enlarger-ai.htm
続いてご紹介するDVD映像のアップコンバートソフトは、「Topaz Video Enhance AI」です。
AIによって画素数を補間し、繊細な映像を実現します。映像は最大で8K解像度にまで拡大可能。ちなみにDVDの画素数が35万画素なのに対し、8K映像は3,300万画素以上という驚異の画素数を持っています。
「Topaz Video Enhance AI」は、使用方法がシンプルで分かりやすいのも魅力のひとつです。
ここからは、「Topaz Video Enhance AI」の使い方を簡単に解説します。
シンプルかつわかりやすいため、初めて触る方でも直感的に操作することが可能です。現時点では日本語に対応しておらず、すべて英語で書かれているのがやや惜しい点であるといえるでしょう。ですが、分かりやすい英語で構成されているためそこまで操作に支障が出ることはありません。
通常価格は199ドルです(2022年1月現在)。
Topaz Video Enhance AIのダウンロードはこちらから
https://www.topazlabs.com/video-enhance-ai
この記事では、DVDの画質を上げる方法についてご紹介しました。DVDの画質が悪い理由を一言で言うと、「標準解像度が低いから」です。画質の悪い点が大きなデメリットとなり、技術面での弱さから「過去のもの」という扱いを受けることも多いDVD。
しかし、DVDはBlu-rayと比べその対応端末の多さから広く人気があります。長く親しまれてきたDVDだからこそ、たくさんの思い出が詰まっているという方も多いでしょう。DVDの解像度を高め、増えた分のピクセルをAIによって適切に補間できれば、本来画質の悪いDVDの映像も美しく補修することができます。
それを実現してくれるのが、アップコンバートソフトです。
この記事では、以下のアップコンバートソフトをご紹介しました。
・DVDFab Enlarger AI
・Topaz Video Enhance AI
DVDの画質を上げて高解像度の映像を楽しみたい方は、ぜひ今回ご紹介したソフトを利用してみてくださいね。
「其れこそ私が欲しいソフトだ」と思わせるようなソフトをお勧めします。目指せ、あらゆるジャンルの素晴らしいソフトを発掘することを。「其れこそ私が欲しいソフトだ」と思わせるようなソフトのレビューを更新し続けています。