CPRMは、コピーガードというものです。地デジの番組をDVDに録画すると、このCPRM(コピーガード)がかかるため他のメディアプレイヤーで見たりコピーしたりできなくなってしまいます。よってまずはCPRMを解除するところからはじめなくてはならないのです。
CPRMを解除することが可能なrelCPRMというツールがあるので、CPRM解除のためにrelCPRMをダウンロードして使いましょう。
ただし、著作権法の改正により、2012年10月以降は個人的な利用が目的であっても、DVDのコピー防止機能を解除して自分のパソコンに取り込むことは違法と定められていますので、それを理解したうえで自己責任でCPRM解除を行ってください。
まずは、サイトからrelCPRMをダウンロードしましょう。
配布されているサイト(例えば、https://ux.getuploader.com/2513/download/80)を検索してアクセスし、「Download-relCPRM-CPRM-decrypter-1.0.zip」をダウンロードします。
注意したいのは、このようなツールのダウンロードの際にはウィルスに感染する可能性があるということです。そのサイトが安全で信頼できるものなのかを十分に確認したうえでダウンロードしてください。
問題なくダウンロードが完了したら、「Download-relCPRM-CPRM-decrypter-1.0.zip」を解凍します。
解凍した「Download-relCPRM-CPRM-decrypter-1.0」フォルダを開いて、relCPRM_00664フォルダとrelCPRM.pdfが表示されます。
relCPRM_00664フォルダには、relCPRMのプログラムが含まれています。relCPRM.pdfは、relCPRMの使い方を解説するファイルです。
「relCPRM_00664」フォルダをクリックして、一覧のファイルから「relCPRM.exe」を見つけます。relCPRMはインストール不要で、「relCPRM.exe」をダブルクリックするだけで起動できます。
いよいよrelCPRMの使い方を説明します。
表示されない場合は、
*録画した番組のタイトルが右のウィンドウに表示されます。一枚のディスクに複数のタイトルが記録されている場合は、今回解除したいタイルを選択する必要があります。
お好きなフォルダを選んで保存先にしてください。
ダイアログボックスのさらに下にある[-R]、[-W]、「IFOファイルコピー」、「Encrypted Title Key削除」にチェックを入れておきましょう。「IFOファイルコピー」をチェックに入れると、「Encrypted Title Key削除」項目はチェックできる状態になります。
「タイトル名のディレクトリ作成」をチェックすると、指定した保存先の下に、選択したタイトル名のディレクトリが自動的に作成され、そこに解除済みファイルが書き込まれます。
設定が完了したら、左下にある「設定保存」をクリックしておくと、次回以降はいちいち設定をする必要がなくなるのでオススメです。設定が完了したら中央下部にある「START」をクリックします。
青色のバーが出てCPRM解除作業の進行状況がわかるようになっています。ファイルのサイズや使っているパソコンの環境によって解除にかかる時間は変わります。30分程度の動画の解除に4分弱というのがだいたいの目安です。
「解除終了しました」と表示されたら「OK」をクリックして作業は完了です。
あとは、設定した保存先に解除された動画ファイルがきちんと保存されているか確認してみましょう。ファイルの拡張子はVROになっているはずですが、拡張子がVROのままではパソコンで再生することができないので、再生前に拡張子をmpgに変えておきましょう。
relCPRMを使用したCPRM解除をするうえでよくあるエラーと、その対策をご紹介します。
① relCPRM contentskey取得失敗/CPRM contentskey Get Ver 0.41 by takuと表示される
→ パソコンが古いためCPRMgetkey041に対応していないドライブであるという可能性が考えられます。他のバージョンのCPRMgetkeの利用か、DVDドライブを新しいものにするかしてみてください。
② Error: not CSS/CPRM Copyright Protectionと表示される
→ 使っているDVDドライブがCPRMに対応していない、もしくはDVDディスクがCPRMに対応していないという可能性があります。CPRMに対応したDVDドライブとディスクを揃えるようにしましょう。
③ CPRM解除後のファイルの画質が悪すぎる
→ 基本的にrelCPRMを使って解除作業を行っても、もとの画質から劣化するということはありません。レコーダーからDVDディスクに録画した時点で画質が落ちていたと思われます。高画質で番組を録画しておきたい場合は、DVDではなくBlu-rayを使ったり、AVCREC方式で録画することをオススメします。
④ relCPRMでCPRMを解除しようと、DVD-VRをパソコンのドライブに挿入したが読み込めない
→ 使用しているパソコンがWindows-XPだと、環境によってはVR形式のDVDディスクを正しく読み込めないことがあります。地デジ放送を録画したものはVR形式やACREC形式なので、VR形式の場合はrelCPRM以外のソフトを利用してみましょう。
地デジ放送を録画したDVDのCPRMを解除できるソフトウェアはrelCPRMだけではありません。その他の使いやすいソフトをいくつかご紹介します、
1つ目は、CPRM Decrypterです。スペックの低いパソコンでも簡単にCPRM解除作業ができるのでオススメです。
2つ目は、DVDFab Passkey for DVDです。relCPRMはCPRMの解除しかできませんが、DVDFab Passkey for DVDはCPRMを含むあらゆる種類のDVDコピーガードも解除でき幅広く使えるソフトです。その上、DVDディスクをISOイメージファイルやフォルダにリッピングすることもできます。
3つ目は、AutoUnCPRMです。こちらは初期設定が少し複雑なので初心者にはあまりオススメできませんが、1枚のディスクにいくつかの番組が録画されている場合に自動で番組ごとに分割してくれる機能を備えているなど、ソフトウェアを使い慣れている人にとっては便利で使いやすいです。
以上では、relCPRMを使用して、録画したDVDのCPRMプロテクトを解除する方法を説明しました。このようにコピーガード解除のための便利なソフトウェアは、relCPRM以外にも存在しています。お持ちのパソコンの環境や、どのような機能を使いたいかなどを考慮してご自身に合ったソフトウェアをご利用ください。また著作権法のことを念頭に置いて、決して自分の利益のためにコピーガード解除のソフトウェアを使わないようにしてください。それぞれのソフトウェアのダウンロードにはウィルス感染の危険性もありますので、自己責任でお願いします。
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