MPC-HCとは、Media Player Classic Home Cinemaの略で、オープンソースのメディアプレーヤーです。もともとはMPC-HCの基盤となるMPCが2003年に誕生し、ショートカットキーを使った操作性や再生可能なファイル形式が多種多様である点が注目されました。Windows用に開発されたソフトウェアで、音や映像に関するファイル形式ならほぼすべてに幅広く対応しているという特徴があります。
MPC-HCは、2006年に誕生したMPCの後継版だと考えることができます。開発においては、MPCのソースコードをさらに進化させ、従来のMPCには搭載されていなかったオプション機能を充実させることで、より幅広いユーザーにとって使い勝手が良いソフトウェアとなったのです。もともとは英語版のみでしたが、現在では日本語を含めて42の言語をサポートしており、日本語ユーザーにとっても使い勝手がバツグンに良いメディアプレーヤーとして人気があります。
MPC-HCには、注目したい機能や特徴がたくさんあります。
1. ブルーレイの再生ができるという点です。
これはMPC-HCの開発過程において追加された機能の一つで、ブルーレイを再生する際には、これまで問題点だった字幕表示もクリアに表示でき、トラブルなくスムーズな再生が可能です。
2. LAV Filtersを内蔵しているという点があります。
これを内蔵していない場合には、動画ファイルの形式によっては、別途でコーデックなどをインストールしなければいけません。MPC-HCでも、LAV Filtersの内蔵前には、コーデックのインストールが必要でしたが、現在手に入るバージョンでは既にLAV Filtersが内蔵されており、別途でインストールやツールバーを追加する必要がありません。
3. MPC-HCは日本語化されたので、日本語と英語とのコンテンツ音声の切り替えがスムーズです。
MPC-HCは、もともと英語環境で開発されたフリーソフトですが、現在は日本語にも対応しており、英語が苦手な人にとっても簡単で分かりやすい操作性が期待できます。MPC-HCが誕生したばかりの時には、日本語化されていなかっただけでなく、日本語と英語との言語切り替えが難しかったり、字幕の表示が正常に表示しにくいと言ったトラブルが起こりやすかったものです。しかし現在では、完全日本語化されているので、音声の切り替えや字幕表示の有無についても、問題なくスムーズな操作が可能です。
4. 動作性がとても軽量という点です。
ソフトウェアによっては重い動作のために、映画を見ていてもスムーズに再生できないことが少なくありません。しかしMPC-HCなら、軽量な動作性で定評があり、動画の画質を妥協することなく、スムーズな動画再生が可能です。
5. 無料で利用できるフリーソフトという点です。
基本的な機能だけが無料でアップグレード版は有料ということはなく、全ての機能をフルに活用しても、費用は一切かからず完全無料です。
6. 幅広いWindowsOSに対応しているという点です。
Windows10にも対応している他、旧OSならWindows7やWindows8、VistaやXPにも対応可能です。
7. 便利な機能がついているという点です。
シンプルさを守りながらも、ユーザーが使いやすい区間リピートや回転機能などがデフォルトで搭載されており、気になった部分を区間リピート再生することが可能です。また、プレイリストをランダムに再生してくれる機能や、シャッフルしてくれる機能などもついています。
MPC-HCはフリーソフトなので、ネットから無料で気軽にダウンロードできます。ダウンロードするためには、オープンソースのフリーソフトを安全にダウンロードできるsoftonic.jpを利用しましょう。
以下は、MPC-HCのダウンロード方法を詳しく紹介します。
1. https://mpc-hc.softonic.jp/download にアクセスして、「ダウンロード」ボタンを押すと、ダウンロードが始まります。
2. ダウンロードされた「MPC-HC.1.9.18.x86」ファイルをダブルクリックすると、インストール画面が表示されます。
MPC-HCは複数の言語に対応しており、インストールのプロセスで、日本語を選択することが可能です。
3. 「使用許諾契約書の同意」画面で「同意する」をチェックして、「次へ」をクリックします。
4. 「参照」をクリックして、ソフトウェアをインストールするディレクトリを指定して、「次へ」をクリックします。
5. インストールの際には、どのコンポーネントをインストールするかをユーザーが選択できます。デフォルトインストール設定も選択肢の一つなので、よく分からない人はデフォルト設定を選ぶと良いでしょう。デフォルト以外では、アイコンライブラリーや翻訳機能などをインストールするかどうかを選択できます。
「次へ」をクリックします。
6. 「次へ」をクリックします。
7. MPC-HCのインストールプロセスでは、デスクトップ上にMPC-HCのアイコンを作成できます。このアイコンは、自身のデスクトップにだけ表示することもできますし、そのパソコンを使用しているユーザー全員のデスクトップへ作成することも可能です。
「次へ」をクリックします。
8. 「インストール」をクリックすると、インストールが始まります。
インストールが完了したら、「完了」ボタンをクリックします。
MPC-HCの設定は、MPC-HCを起動すると、画面下に現れるメニューバーを使って行います。メニューバーから「表示」という項目を選ぶと、その中に「オプション」というメニューがあります。その中で、MPC-HCの設定やさまざまなカスタマイズができます。
MPC-HCの設定方法で、知っておきたいポイントは5つあります。
1. ファイルの関連付け
この設定項目では、MPC-HCとどんなファイル形式を関連付けするかを決めることができます。AVIファイルやMP4ファイル、MKVファイルなど、たくさんの拡張子がリストアップされており、その中からニーズに合わせて関連づけることができます。
ここで初期設定しておくと、動画ファイルを再生したい時には、ファイルをダブルクリックすれば自動的に再生がスタートします。関連付けていない場合には、ダブルクリックしても再生できないため、あらかじめ関連付けておく必要があります。
2. DVD
ここでは言語の優先順位を決めることができます。日本語と原語を選択できる場合、もしも優先的に日本語で再生したい時には、この設定でJapaneseを選べばOKです。ちなみにデフォルト設定だと、原語での再生となります。
3. 出力
デフォルト設定はWindowsOSのバージョンによって若干異なっており、Windows VistaとWindows7、8の場合にはEVRカスタムプレゼンタ、WindowsXPの場合には、VRM-9に設定されています。
4. 音声切り替え
音声が小さすぎて聞き取りづらい場合には、音声切り替えと音量の正規化をチェックすると、自動的に最適化してくれます。
5. 外部フィルタ
動画再生がカクカクしてスムーズにできない場合には、この設定画面から外部フィルタを設定し直すことでトラブルを改善できます。
MPC-HCの初期設定をしておけば、使い方はとても簡単です。
DVDでもブルーレイでも、MPC-HCを起動した上でディスクを挿入すると、メニュー画面が自動的に表示され、ダブルクリックすれば動画の再生が始まります。
日本語か原語かについては、上記の設定画面であらかじめ設定した内容が保存されており、デフォルト設定なら原語再生、日本語設定なら日本語での再生ができます。
MPC-HCは、実際に利用しているユーザーからのレビューも高評価が多いフリーソフトです。
「パソコンを買い直して、動画プレイヤーも新しくインストールしました。これまでいくつかのソフトを利用してきましたが、やはりMPC-HCは最高です。使いやすいし、なんといっても動作が軽量だから、画質がカクカクしません。」
「僕自身、MPC-HCはMPCの頃からずっと愛用しています。当初と比べると、いろいろな機能が搭載されて、日本語化も実現したし、とても使いやすくなったと思います。持ち歩きやすく、どんなファイル形式にも対応しているという点が、素晴らしいです。そして、他のソフトと比較しても圧倒的に軽量な点は、このソフトの最大の強みだと思います。」
「区間リピート機能はついていますが、一般的なメディアプレーヤーと比べると、シンプルな使い勝手が特徴です。私自身、いろいろな機能がついていても使いこなせないことが多いので、シンプルな機能で無料ソフトという点は、とてもお得な気がします。」
「私はパソコンを使っての動画再生をすることが多いので、軽量であることはメディアプレーヤーを選ぶ際の絶対条件でした。他のソフトといくつか比較しましたが、やはり操作性や軽量という点では、MPC-HCが最強だと思います。」
など、レビューでは、使い勝手が良く軽量であることに魅力を感じるというユーザーが多いです。
「其れこそ私が欲しいソフトだ」と思わせるようなソフトをお勧めします。目指せ、あらゆるジャンルの素晴らしいソフトを発掘することを。「其れこそ私が欲しいソフトだ」と思わせるようなソフトのレビューを更新し続けています。