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「ストレージ」は、単純にデータを保存しておくデータ領域のことを言います。ROM(Read Only Memory)というので、こちらも「メモリ」と表現されることがあります。
「メモリがいっぱいで保存できない」という時の「メモリ」は「ストレージ」のことを指しています。
「メモリ」は一般的にはデータの出し入れができる記憶装置のRAMのことを言います。よく作業机に例えられます。容量が大きいほどマルチタスクにも対応でき、処理スピードも速くなります。
第8世代のiPadや第5世代iPad miniのメモリ容量は3GBとなっています。
iPad購入時に16GB~1TB容量を選ぶことができます。当然のことですが、容量が大きいほど値段は高くなります。勉強や動画視聴を目的とする場合、一般的には64GBか128GBのものを購入する人が多いようです。これで問題なく使用できるはずなのですが、いつの間にかファイルやデータがたまって容量がなくなってしまうことがあります。
iPadやiPad miniを使っていると「ストレージがいっぱいです」というメッセージが出てくることがあります。これはiPad本体に保存されているデータ量が容量の限界に近づいているときに出てくるメッセージです。このメッセージが出ると新たに写真や動画などのファイルやデータを保存することができなくなってしまいます。
そこで、ファイルやデータを保存できる容量を増やす必要が出てきます。
残念ながら、iPadやiPad miniでは本体ストレージの増設はできません。
本体ストレージを増やすとは言いますが、実は
<本体ストレージ容量を増やす=使用中の本体ストレージ容量を減らす>
ということになります。
本体ストレージ容量を増やす方法は大きく分けて次の2つです。
① 本体ストレージから不要なデータを削除する
② 本体ストレージのデータのバックアップを取ってデータを削除する
もう一つストレージ容量を増やす方法があります。
③ 外付けメモリ
どのような方法でストレージ容量を増やすとしても、まずは現状把握から始めましょう。
ストレージを使っているデータは「システムデータ」「アプリデータ」「写真・音楽・動画などのデータ」「その他のデータ」に分かれます。
これらのデータの状況は、「設定」→「一般」→「iPadストレージ」で確認できます。
写真出典:https://plus1world.com/
多くの場合、アプリとそのデータか写真や動画・音楽データがストレージ容量を圧迫しているようです。この2種類のデータから不要なものを削除するだけでかなり空きストレージ容量が増えるはずです。
「iPadストレージ」を表示しているときに「おすすめ」欄が表示されることがあります。
まずはこれを活用してください。
写真出典:https://image.news.livedoor.com/
これはiPadの方でストレージを最大限に利用するための方法を示しているものです。
「非使用のAppを取り除く」
「大きい添付ファイルを再検討」
が表示されることが多いです。
おすすめ欄の下には、利用アプリが使用している容量の大きい順に表示されます。
ここからは、それぞれの方法について具体的に説明します。
【非使用のAppを取り除く】
「iPadストレージ」のおすすめ欄で「非使用のAppを取り除く」を使用すると、ストレージの空き容量が少ないときに使用していないアプリを自動的に取り除くことで容量を確保します。「非使用のAppを取り除く」という処理は、アプリで使用していたデータは残して、アプリだけを削除できます。データが残っているので、また利用したくなったときにアプリを再インストールすれば、データの復元が可能です。
「非使用のAppを取り除く」を無効かしたい場合は、「設定」→「App Store」→「非使用のAppを取り除く」でオフにします。
【APPを削除】
自動的にアプリが削除されるのは困るのならば、個別にアプリを削除していきましょう。
「iPadストレージ」画面で、不要なアプリを選択するとアプリ削除の画面になります。
この画面では「Appを取り除く」と「Appを削除」が選択できます。アプリを削除すると、そのアプリで使用していたデータも同時に削除されます。
「非使用のAppを取り除く」とは異なり、アプリを再インストールしてもデータは復元できない点に注意が必要です。今後遊ばないゲームや使う予定のないアプリは削除しましょう。
【動画・音楽・写真を削除】
動画や音楽、高画質の写真ファイルなども容量が大きなものがあり、それがいくつもあることでストレージ容量のかなりの部分を占めていることが多いです。今後聞いたり見たりする予定のない音楽やミュージックビデオ、映画やドラマの動画など、不要なものがあれば削除しましょう。
・音楽
ミュージックアプリでは削除したい曲やアルバムの「…」から「削除」や「ライブラリから削除」を選択します。
・ビデオ(Apple TVの動画)
「TV」アプリ→「ライブラリ」で保存されている動画を確認し、「編集」→削除したい作品を選択して「削除」します。
・iPadのカメラで撮影した写真・動画
残す必要のない写真・動画を選んで写真アプリから削除します。
【大きい添付ファイルを削除】
「iPadストレージ」画面の「おすすめ」の「大きい添付ファイルを再検討」では、メッセージアプリに添付されている写真・動画などの中から容量の多い順にファイルを自動で抽出してくれるので、不要なものがあれば削除します。
【ブラウザのキャッシュを削除】
写真出典:https://rara-haha.com/
iPadの場合は「Safari」がデフォルトのブラウザとなっているので、それで説明します。
「設定」→「Safari」→「履歴とWebサイトデータを削除」でキャッシュデータを削除できます。
この作業を行うとすべてのサイトからログアウトすることになり、問題が起こる可能性もあるので、アプリやファイルを削除しても容量が足りないときに行うことを検討してください。
【iPadを再起動する】
「iPadストレージ」下部に「システム」の使用容量の表示があります。ここにはログ、バックアップ、キャッシュなどの一時的なファイルもあるので、再起動をすることで減らせることがあります。
本体ストレージに保存されているアプリやファイルで削除できるものがほとんどないけれど、容量を増やしたい場合もあります。そのようなときは、データのバックアップをとってから本体ストレージにあるデータを削除します。
バックアップをするのは、クラウドサービスを利用する方法とパソコンに保存する方法があります。ストレージの多くの容量を占めている動画や写真、音楽データを移動させることで、かなり使える容量が増えるはずです。
クラウドサーピスならば、iPadからもクラウドのデータを見る事も可能です。
【クラウドサービスにデータのバックアップをする】
クラウドサービスはいくつかありますが、iPadを利用しているのならiCloudが利用しやすいかと考えます。
iCloudは、Appleが提供しているクラウドサービスで、iOSデバイスにある写真、ファイル、メモなどのデータをバックアップできます。iPadでの設定でデータを自動的にバックアップすることもできます。
・iCloudへ写真や動画をバックアップする方法
写真出典:https://www.tenorshare.jp/
iPadの「設定」→「Apple ID」→「iCloud」→「iCloud写真」を「オン」にするとすべての写真と動画を自動でiCloud上にアップロード。
この時に「iPadのストレージを最適化」にチェックを入れるとデバイスには容量を小さくした写真や動画のデータが保存され、iCloudにはオリジナルのデータが保存されます。
・iCloudに自動的にバックアップする設定方法
写真出典:https://inakagawa.com/
1.「設定」→「ユーザー名」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」の順にタップしていき、「iCloudバックアップ」を「オン」にする。
2.iPadを電源に接続し、Wi-Fi接続する。
3.iPadをロックにすると、データが自動的にiCloudにバックアップされる。
この操作では、フォトライブラリ、アカウント、書類、ホーム構成、設定などのデータが自動的にバックアップされます。
iCloudでは、無料で利用できるのは5GB分です。それ以上の容量を利用したい場合は有料プランを利用することになります。
月額50GB:\130.-、200GB:\400.-、2TB:\1,300.-の中から選択でき、家族でシェアすることもできます。
iCloudのほかにも、GoogleDrive、Dropbox、OneDriveなどのクラウドサービスがあります。写真や動画のみのバックアップなら、GooglePhotos、AmazonPhotos、みてね、などを利用するのも良いでしょう。
いずれのサービスも(AmazonPhotosの場合はプライム会員であることが条件)無料で利用できる容量などに制限があり、それ以上を求めるのならば、有料となります。
自分や家族の利用状況や目的にあったものを見つけてください。
1つのクラウドサービスだけでなく、ジャンル分けなどしてクラウドサービスを使い分けるのも一つの方法かと考えます。
【パソコンにデータのバックアップをする】
写真出典:https://softantenna.com/
iTunesなどを利用することで、iPadに保存されている写真や動画をパソコンにバックアップすることができます。
・iTuneでバックアップする方法
1.USBケーブルでiPadをパソコンに接続
2.パソコンでいTunesを起動
3.「ファイル」→「デバイス」→「バックアップ」の順に選択しバックアップを実行。
*「今すぐバックアップ」ボタンをクリックして手動でバックアップすることもできます。
iTunesでは、写真や動画の他にアプリのデータや設定情報、ホーム画面の配置、iTunesStoreやAppStoreから入手したものをバックアップできます。MacOSだけでなく、Windowsでも利用することができます。
Lightning(ライトニング)USBメモリという外付けメモリを使う方法もあります。
Lightningコネクタに直接挿入することで、専用アプリの中でファイルを管理することができます。32GB~128GBのものが販売されています。
パソコンで使うUSBはアダプタを利用して接続しても仕様がちがうので認識しないので、注意が必要です。
通信状況の問題等、クラウドサービスに接続できないこともあるので、本体ストレージ容量がすぐに少なくなってしまう人は、一つ持っておくと安心かもしれません。
「ストレージがいっぱいです」となった時に、ストレージ容量を増やすための方法を紹介しました。いざというときに写真や動画、大切な資料などを保存できないと困ってしまいます。普段からこまめにストレージをチェックして、不要なアプリやファイルを削除したり、バックアップをしておいて、本体ストレージ容量の空きを増やしておくようにすることをおすすめします。
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