目次[閉じる]
当サイトは、皆さんのニーズに合わせて、
上述のカテゴリーを分けて、それぞれのソフトをレビューして、ソフトランキングを作りました。
今回の記事では、電子書籍ソフトのランキングを紹介したいと思います。
すべて無料で使えます。絶対やってみてくださいね。
UTF-8で保存したテキストファイルと画像ファイルを利用して、“EPUB 3”形式の電子書籍を作成できるソフト。作成方法は、定められた書式に従ってタイトルや概要、本文などを記述したテキストファイルと画像ファイルを同じフォルダへ保存しておき、本ソフト上からテキストファイルと出力先のフォルダを指定するというもの。文章中に画像を挿入できるほか、画像をファイル名順に並べてページを作成することもできる。
書式については、横書き、縦書き、左綴じ、右綴じのサンプルが同梱されているので、これらを参考にしながら作成しよう。
なお、動作には.NET Framework 4が必要。
電子図書館“青空文庫”の文学作品を整形表示する文書ビューワー。青空文庫形式のTXTファイルを読み込むと、青空文庫の書式に従ってルビや傍点などを反映したうえで、文書を左右見開きの縦書きに整形表示する。ページ送りは、文書上のクリックやマウスホイール回転で実行できるほか、[移動]メニューから指定ページや先頭・最終ページへ即座にジャンプすることも可能。ウィンドウのサイズを変更すると、文書全体が文字の桁数と行数を保ったまま、アンチエイリアスつきでなめらかに拡大縮小し、[スタイル]メニューから文書の桁数・行数や段組を変更可能。また禁則処理が充実しており、文字種ごとに“追い込み”“送り出し”“追い出し”“送り込み”“ぶら下げ”を設定したり、それぞれの処理の優先度を指定することが可能。さらに、“縦中横”で表示する文字種や、横書きフォントで描く記号を指定でき、さまざまな文書を違和感なく縦書きで表示できる。
多機能な電子書籍管理ソフト。登録した電子書籍の検索機能が充実しており、著者や出版社、文字列検索だけでなく、電子書籍で使用されている言語などを指定して書籍を絞り込める。ユーザー側で各書籍に独自のタグや評価を付加したり、著者などのメタデータの編集も可能だ。TXT/PDF/HTMLファイルなどをインポートし、それらを電子書籍端末で閲覧可能な形式に変換できるのも特長。変換可能な形式はEPUBやMOBI形式のほか、Amazonの“Kindle”で使用されているAZW3形式や、ソニー製の端末で使用されているLRF形式など。XMDFや.BOOK形式には未対応。電子書籍ビューワーも備え、以前に閲覧したことがある書籍を再び開いたときには、開いていたページが表示されるレジューム機能も利用できるなど利便性も考えられている。
PDFファイルを電子書籍端末向けに最適化できるソフト。“自炊”したPDFファイルを電子書籍端末向けに読みやすくなるように、無駄な余白を削除したり文字を太字化するといった加工が可能。また、PDFファイルを加工するだけでなく、ZIP/EPUB/MOBI形式などに変換することもできる。出力する画像サイズは幅と高さを任意に指定できるほか、“iPhone”や“Kindle”“Reader”など端末機ごとのプリセットも用意されている。余白の削除では、あらかじめ作成しておいたプロファイルに合わせて自動処理するなど大量のデータを処理する際に便利な機能も備える。またドロップされたファイル形式を自動で認識し、PDFファイルの場合は最適化処理を施した上でリネームした状態のPDFファイルを作成、画像圧縮ファイルの場合は、余白削除といった処理を施した上でPDFファイルに変換する。なお、動作には、.NET Framework 4および、Visual C++ 2008 SP1のランタイムが必要。
「Kindle for PC」(キンドル・フォー・ピーシー)は、パソコンで利用できる電子書籍ビューワー。和書やコミックを含む320万冊以上の“Kindle本”を、Windows PCで閲覧できるようになる。コミックや雑誌、洋書などに加え、和書も閲覧でき、縦書きのコンテンツやルビが振られたテキストにも対応。また、ページの見開き表示やコミック・雑誌のズーム、フォントサイズや背景色のカスタマイズ、本文の検索、辞書の参照などの機能もサポートしている。
他のプラットフォームの「Kindle」アプリと同様、どのページまで読み進めたかが端末間で同期できるようになっているので、他の端末で読んだ続きをパソコンで読むといった使い方も可能だ。さらに、横書きの書籍で段組みを変更する機能も利用できる。[1列]と[2列]のほかに[列の自動調整]というオプションもあり、このオプションを選択するとページ幅とフォントのサイズに応じて列の数を動的に変更可能だ。
加えて、画像・数式・脚注をダブルクリックしてビューワーを表示できる。コンテンツだけ表示したり、拡大することが可能だ。
“紀伊國屋書店ウェブストア”で購入した電子書籍をデスクトップで管理・閲覧できるソフト。iOS版、Android版、Windows ストアアプリ版などと同様、複数の本棚を扱う機能、あらかじめ指定した条件で書籍をフィルタリングして一覧表示する“スマート本棚”機能などを備えている。
また、本棚の表示方法“グリッドビュー”や“リストビュー”が選択可能なほか、本棚内の書籍をまとめてダウンロードすることもできる。
さらにデスクトップ版ならではの機能として、右クリックメニューから棚を移動・管理できる機能、本の表紙を再取得する機能、表紙のサムネイル画像を拡大・縮小する機能などを搭載。とくに棚の右クリックメニューは便利で、モバイル端末では面倒な棚の整理がマウスで簡単に行える。
また、左のサイドバーで最近読んだ本や新刊のお知らせが表示されるのもデスクトップ版独自の機能となっている。新刊のお知らせは、シリーズで購入した書籍の続巻が発売されたり、ほしいものリストに登録している紙書籍が電子化された場合にそれを通知してくれる。
手持ちの「Microsoft Word」文書、プレーンテキスト、画像データをもとに、EPUB形式の電子書籍を作成できるツール。縦書きの小説から、画像が中心のマンガ・イラスト集・写真集までを広くカバーしている。操作もわかりやすいので、電子書籍の制作に挑戦したい入門者にもお勧めできる。
メイン画面はウィザード形式になっており、ステップを順番に踏んでいくことで電子書籍を作成できるようになっている。初めて利用する場合は、最初の[スタート]画面で[新規作成]ボタンを押し、「LeME」のプロジェクトファイル(*.leme)を作成しよう。次の[ステップ1:コンテンツ登録]画面では、データファイルの登録を行う。ドラッグ&ドロップで「Word」ファイル、テキストファイル、画像ファイルを追加して、表示したい順序に並び替えよう。[ステップ2:本の情報]画面では、本のメタデータや仕様を決定する。メタデータは、タイトル・著者1・出版社の項目を最低限埋める必要がある。本の仕様は、綴じ方向(右綴じ・左綴じ)と書字方向(縦書き・横書き)、レイアウト(リフロー・固定)を指定できる。
あとは[ステップ3:作成]画面でEPUBファイルを出力すれば、すべての作業は簡単だ。EPUBファイルは、Windows 10であれば「Microsoft Edge」で開くことができるので、プレビューをしてみよう。なお、「LeME」は基本的に無償で利用できるが、最終ページに本ソフトのイメージ画像が追加されるという制限が加えられている。これを削除したい場合は、価格2,000円(税込み)のライセンスを購入する必要がある。
著作権が切れた本や著者に許諾を受けた本を集めたインターネット電子図書館“青空文庫”のドキュメント形式に対応したテキストビューワー。縦書き・横書きに対応するほか、“青空文庫”特有のルビ、傍線・傍点、字下げといった記法を解釈し、忠実にレンダリングすることが可能。“青空文庫”からダウンロードしたZIPファイルを外部DLLなしにそのまま開く機能や、“青空文庫”のURLを指定して開く機能、クリップボードに保存したテキストを開く機能などを備える。また、検索機能も充実しており、行だけでなく桁を指定した“カラム指定検索”が可能。
表示の設定を柔軟に行える点も本ソフトの魅力。フォントやそのサイズはもちろん、段組みや見開き、ルーラーの有無、改行やタブの表示、ページの上に表示される“柱”の表示などを自由にカスタマイズすることが可能。気に入った設定を“スタイル”として保存することができる。DPIの設定も用意されており、“Surface”などの高DPIモニター向けの設定がプリセットされている。
本ソフトはSDI形式(「メモ帳」と同じく、1つのドキュメントに1つのウィンドウを表示)のシンプルなビューワーとして単体利用できるが、同梱されている「青空コンシェルジュ」を併用すればさらに“青空文庫”が身近になる。
「青空コンシェルジュ」は、“青空文庫”を検索して作品をローカルにダウンロードするためのツール。検索した作品をクリックするだけで「OyaziViewer」による閲覧が可能で、表示スタイルの指定も「青空コンシェルジュ」から行える。
ダウンロードした作品は“本棚”にストックされるので、以前に読んだ本へアクセスするのも簡単だ。「OyaziViewer」のビューワーウィンドウと“スクラップブック”のウィンドウ、「青空コンシェルジュ」のメインウィンドウ、“本棚”ウィンドウは、それぞれの[ウィンドウ]メニューから互いに行き来できる。
スキャナーやデジカメで“自炊”した書籍画像の中央にできる影をきれいに加工できるソフト。書籍を裁断せず見開き状態にしてスキャンすると、書籍の綴じ部分にあたる画像中央が影となって黒ずんでしまいやすい。そこで本ソフトを使えば、簡単な操作でこの黒ずみをきれいに加工してくれる。また、綴じ部分の影をクリアにするだけでなく、黄ばんだ紙をスキャンした画像の鮮明化なども可能。
基本的な使い方は簡単で、処理したいJPEG画像が含まれるフォルダーを選択するだけで、フォルダー内の画像を自動的に一括加工・保存してくれる。黒・白レベルの調整や明るさ補正などの設定項目が存在するが、多くの画像は特に設定調整しなくても一定の効果が得られる。なお、対応する画像はグレースケールのJPEG画像のみとなっている点に注意。また、作者によると活字書籍の加工に特化しており、写真イメージが中心の書籍では効果を得られない場合もあるとのこと。
「其れこそ私が欲しいソフトだ」と思わせるようなソフトをお勧めします。目指せ、あらゆるジャンルの素晴らしいソフトを発掘することを。「其れこそ私が欲しいソフトだ」と思わせるようなソフトのレビューを更新し続けています。