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Kindleは電子書籍サービスとして数百万冊の書籍を取り扱い、アプリやKindle端末などさまざまなデバイスで利用できます。対応するファイルが多ければ多いほど、それだけで電子書籍のニーズを賄う事ができるため便利になります。
当然、電子書籍はKindleの形式だけで配布されているわけではありません。PDFの形式で配布・販売されていることもあるでしょう。そうしたファイルをKindleで読むことができればより便利に使えるはずです。
今回は、Kindle端末でPDFファイルを読む方法について解説し、より便利に電子書籍を利用するための情報をまとめていきたいと思います。
KindleはAmazonのサービスなのですが、電子メールを介してKindleにPDFを送ろうとする場合、その受け取り口となるメールサービスは、Amazonの提供するメールとなります。そのメールサービス名が「Send to Kindle」というものです。
Send to Kindleは、Kindleの登録アカウントや無料アプリに1つずつ割り当てられているメールアドレスです。ここを利用することでKindleライブラリに直接ファイルを送信できるのです。
このSend to Kindleアドレスは、アマゾンにアクセスして「コンテンツと端末」から確認をする事ができます。端末の方を選択し、Send to Kindleのアドレスを確認しましょう。
このSend to Kindleアドレスは、普通のメールのように利用できます。
例えば、添付ファイルは一度に最大25個まで送ることが可能です。このSend to Kindleアドレスにメールを送るためには、承認済みアドレスを設定する必要があります。承認すれば15個のメールアドレスまで追加する事が可能になります。
一回に送ることのできるファイルサイズは、最大で50メガバイトになります。もしそれを上回る場合はZipファイルにして送り、Kindle側で変換することで問題なく利用できます。
ファイルがKindle側でサポートされる形式になるようにするためには、メールの件名に変換と記入してから送信しましょう。
ただし、Gmailなど、普通のメールサービスでは、25メガバイト以上のファイルを同時に送信することができないなどの問題がありますので基本的に50メガバイト以上になることは少ないと考えられます。基本的に普通のメールアドレスにファイルを添付して送信するのと同じ手順ですので、わかりやすいと思います。
次に、Kindleアプリを利用してPDFファイルをKindleに送って読む方法について見ていきましょう。
Kindleアプリのコンテンツは、Kindleの端末と同期する事が可能になります。それを利用してPDFファイルを送るのです。iPhoneやAndroidの端末にPDFファイルをダウンロードしておくことはよくあるでしょう。また、iPhoneやAndroid端末からGoogleドライブやiCloudなどのストレージにアップロードして置いている場合もあるでしょう。
まずiPhoneからPDFをKindleに送る方法を見ていきましょう。
ここでは、iPhoneの「ファイル」や「Google Drive」「One Drive」などから送る形で話を進めていきます。
左下にある、「上向きの矢印ボタン」をタップし、共有しましょう。矢印をタップするとパネルが表示されます。
ChromeやLINEなどのアプリのほか、コピーボタンもあります。アプリ一覧を見ていくと、Kindleが表示されるはずですのでKindleをタップすれば、Kindleに送信というパネルが表示されます。
タイトルと著者名を記入してKindleに送信ボタンを押せば完了です。
もしアプリ一覧がない場合、もっと見るボタンを押すことでアプリを表示できます。
Google Driveの場合は、ファイルを表示して、右上の…ボタンを押し、「アプリを開く」を押せば、同じように他のアプリが出てきますので、そこからKindleを選択しましょう。OneDriveでも同じように右上の…ボタンを押して「他のアプリで開く」をタップしましょう。
多少の違いはあるかもしれませんが、例えばGoogle Driveであれば同じように送りたいPDFファイルを開いて、右上の…ボタンを押しましょう。すると「コピーを送信」と出てきます。ファイルを共有でKindleアプリを選択し、タイトルと著者名でKindleに送信を押します。
このように、それぞれスマホやDriveアプリで共有機能がありますので、それを利用してKindleに送信できるのです。
次にUSBケーブルを利用してKindleにPDFファイルを送る方法を見ていきましょう。PCに保存してあるPDFファイルを、PCとKindle端末を繋いで送ることによって共有する方法となります。
・ まずはKindle端末を用意し、PCと接続したケーブルのもう片方を接続します。
・ PCはケーブルによって新たなデバイスが接続された場合、PCはそれを認識してKindleの項目が現れます。
・ Kindleを選択し、Documentをタップするとファイル一覧が出てきます。追加したいファイルをPCのフォルダからKindleのDocumentにドラッグアンドドロップすることで送信できます。ファイルを入れたらケーブルを抜いて完了です。
ここまでPDFファイルを自分のPCやスマホからKindleに移す方法についてみてきました。
注意点:
・ まずKindleに対応しているファイルかどうかを確かめ、合っていなかったら変換する必要があります。
・ また、Kindleに送る方法によってPDFファイルが保存される場所が違うのも注意する必要があります。例えばアプリやメールなどから送った場合はAmazonのクラウドに保存されます。
・ しかしUSBを使って送った場合にはKindle本体に保存されます。この点も注意しておきましょう。
Step1 購入したPDFをKindleで読めるように変換できるPCのソフトウェアをダウンロードする
これまでは個人で所有しているPDFファイルについての解説でした。しかし、一般的な他の電子書籍サービスでも、PDF形式で書籍を購入することはあるはずです。そうしたPDFもKindleで読むことができたら便利なのにな…と思ったことはありませんか?
基本的に、KindleはKindleで購入した書籍を読むために作られています。逆も然りです。他の電子書籍サービスで販売されているPDF形式での書籍は、購入した人がそのまま使う・読むことを前提としています。そのため、他のサービスで購入した電子書籍をKindleで読むことは双方にとって想定していないことなので、互換性に欠ける部分があるのです。
大前提として、PDF形式で販売されている電子書籍は、著作権を保護するためにDRM制限というガードがかかっています。AdobeのPDFについているシステムです。そのため、先ほど紹介した方法でPDFファイルをKindleに送ろうとしてもエラーになってしまうのです。
これを解決するためにはPDFをKindleの形式に変えなくてはいけません。まずDRM制限を解除し、Kindleで読めるMOBIやAZW3などの形式に変換する必要があります。
幸いなことに、これを簡単にできるフリーソフトがあります。
そのうちの一つがCalibreです。Calibreは電子書籍を管理することができるソフトウェアで、DRM制限を解除して同期するために利用できるようにすることを目的としています。フリーソフトなので無料でインストールして使う事ができます。
Calibreとネットで検索すれば、フリーソフト紹介サイトが出てきますので、そうしたところでインストールして利用しましょう。
また、ソフトをインストールしないでやる方法もあります。DRM制限がかかったPDFファイルをアップロードし、MOBIファイルに変換できるWEBサービスを利用するものです。これを利用すればインストールする手間も容量も省け、ブラウザで完結できます。
Step2 PDFファイルをPCで変換する
まずはCalibreについてご紹介します。対応しているOSはMacOS、Linux、Windowsです。ダウンロードしてインストールできたら、まずはDRMを解除するDeDRM機能を設定します。
DeDRMは別途インストールが必要なソフトウェアです。
Calibre上部のメニューから設定マークをタップし、出てきた画面の一番下の列にある高度な設定からプラグインを選択します。プラグインのメニュー画面から一番右下の「ファイルからプラグインを選択」でプラグインを追加します。
この時にDeDRMのファイルを選択し、プラグインのインストールをOK押したら設定完了です。
Calibreを再び起動し、PDFファイルを選択して「本を変換」を選択します。
変換するファイル形式はMOBIかAZW3を選択しましょう。変換できたらディスクに保存しておきましょう。
ソフトウェアをインストールせずに変換する方法は、Webのサービスを利用するものです。代表的なサービスがConvertioです。Convertioとネット検索すれば出てきます。ブラウザでPDFファイルをMOBIファイルに変換する事ができます。サイトに入ったら、変換する方とされる方を間違わずに、MOBIファイルに変換する方を選びましょう。あとはデバイスからPDFファイルを選択してアップロードするだけです。変換されたらダウンロードしましょう。
Step3 変換したファイルをKindleへ送信
ソフトウェアやWebサービスでPDFをMOBIやAZW3など、Kindleで読める形式にできたら、そのファイルをKindleへ送信しましょう。やり方は先ほどと同じ、メールを利用する方法と、Kindleソフトを利用する方法、USBケーブルを利用する方法があります。
さて、ここまでPDFファイルをKindleに送る方法と、他の電子書籍サービスで購入したPDFをKindleで読む方法について触れてきました。Kindleはデバイスもシステムもそれぞれ独立したものなので、互換性を持たせようとすると、ひと工夫が必要になります。まずKindleにPDFを送る方法としては、メールやアプリを介する方法とUSBケーブルを介する方法があります。メールやアプリの場合はAmazonクラウドに保存され、USBの場合はKindleに保存されるという違いがあります。PDFとして他で購入した電子書籍はKindleで読むには加工が必要なことも注意しましょう。
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